「続・わが闘争」

続いて、続巻も読了。

コレで一応、アドルフ・ヒトラー著「わが闘争」全巻を読んだね。理解率は60〜70%くらいかなぁ。

これは後年になってから、アメリカの国立公文書館で発見された口述原稿で、ヒトラーが生きてた時代のドイツでは機密文書だったもの。

実は、正巻「わが闘争・上下」よりもわかりやすい。

当時のヨーロッパの政治状況が、こと細かに、理屈っぽく、シツコク、比較的平易な文章で書かれている。

ヒトラーは、第一次大戦後のドイツとドイツ民族が置かれた惨めな状況を、“血の叫び”のごとく、必死に訴えており、打開策の一つとして、イタリアとの同盟の必要性を強調している。

大戦後のドイツって、国の存亡の危機くらいに酷かったのか。人口は増えて、食糧難が発生し、海外移住を余儀なくされて。そこでロシアも含む領土拡大を考えた訳か。時代は違うが、現代日本も充分酷いと思うけど。

ヒトラーによれば、フランス革命も、ロシア革命も、ユダヤ人が糸を引いてたと。国家を持たない彼らが金融支配を通じて、政治支配を目論んでると。

ヒトラーの情勢分析は、一方的で狂信的な面が多いけれども、とにかく、よく勉強(?)してるなぁという素直な感想。政治家だから当たり前かもだが。

ヒトラーは、領土拡大のために、鼻っから戦争を望んでおり、「原則的平和政策は百害あって一利なし、荒廃へと導く政策でしかない」という。「民族の生存を求めて、そして、民族の生存のために、政治は闘争を行うべきであり、そして政治は、その際に、常に最高の意味でいう生存に貢献できるような闘争の武器を選択しなければならないのだ。政治政策は、何も人が死ぬことができるように行われるものではないが、ただ民族自体が生存していけるように、ほんの時々人間を死なせてもかまわない」と言い切ってる。

ヒトラーの弁…。
・政治とは、ある民族がこの現世での存続を求めて行う生存闘争を実行していくうえでの技術である。
・外交政策とは、その民族にその時々に必要なだけの生存圏を、大きさと質の両面から確保するうえでの技術である。
・国内政治とは、かかる生存圏確保のために必要な、投入可能な力を、その人種面での価値及び数量の両面から、民族に備えさせるうえでの技術である。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。