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「私とは何か」

「本当の自分を探す」なんてことが一時期、流行ったと思うけど、そんなものはねえよ、というより、本当の自分は、その人が置かれた社会の多様性によって、いくらでもいるということを解説した新書。なるほどね〜。

身内と一緒にいる時の自分、恋人といる時の自分、友人といる時の自分、仕事してる時の自分、嫌いな奴といる時の自分、知ってる他人といる時の自分、知らない他人といる時の自分、キャラを作ってる自分…etc、ぜ〜んぶ本当の自分、嘘ついて仮面を被ってると思ってても、それも本当の自分なのだ。

通常、人間は、対人関係や置かれた環境によって、その顔はいくつもあって、その全てが本当の自分であるということだ。

それを「個人」から「分人」という最小単位として捉えて、自分の持つ分人の中でどの分人の割合を大きくすれば心地良いのか、楽になるのかを考えてみようと提案している。つまりは、誰と過ごす時間を多く持ったらいいか、誰と一緒にいる時の自分の分人の割合を増やしたいのかだ。そうすると、対人関係のストレスが大きく軽減され、自分が好きな分人を長く生きることができるようになるという。

それに、普通、人は、付き合う人のある一面しか知らない。親しくなれば他の面もわかることになるが、その一面だけで、こういう人だと判断するのは、なるべく止めた方が良いね、確かに。

脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。