「忘れられた日本の村」

それぞれ歴史を持つ日本の7つの村の探訪記。

水晶の採取を生業とする村からマタギの村、断崖にある漁村、麻の服を皇宮に貢納する村、“綾子舞い”を伝える村、アイヌ人集落の村、地名の不思議などなど。

柳田國男や宮本常一など、訪ね歩いて話を聞いて独特の文化を探る民俗学の分野だな。著者は、サンカ研究の本を出してる元共同通信社の記者だ。

日本の村の閉鎖・排外的な風土はキライでも、俺も、知らない場所を訪ね歩くのは大好きだ。もともと家でジッとしているのが苦手な“出かける引きこもり”だから(笑)。

列島の北から南まで、環境に合わせて、様々な独自の文化がシッカリと根付いてて面白いものだなぁ。ケ(日常)とハレ(祭りなど非日常)もちゃんとあって。

ココに近いところでは、大分県中津市の「青の洞門」(僧侶が手で掘ったとされるトンネル)が載ってる。菊池寛の小説「恩讐の彼方に」が取り上げてるらしいが、事実はどうなのかを検証している。行きたくなった。

こうした過疎地の村(限界集落)は、文化も併せて、ますます消えゆく運命にあると思うけど、残念に思っても、それもまた日本なのだ。また儚い無常感だなぁ(笑)。

ここ菊池市にも、菊池家が支配してた土地だから、アチコチに関連する遺物が残されている。ほとんどの市民は関心ないだろうが、俺は、歴史を感じるものが好きだから、見つけたらクルマを停めて見学することにしてる。だからどうしたってわけじゃないけど。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。