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【本紹介】Tiktokの大成功の要因って知ってる?

今回は、「なぜTiktokは世界一になれたのか」を読んだので、自分なりに感じたことや今後やれるべきことなどを書いていきます。

なぜ、Tiktokは世界一になれたのか

簡単にまとめると以下の4つが要因だと感じたので、それぞれ書いていきます。

  1. インフラの充実

  2. すべては市場のデータから判断

  3. 圧倒的なレコメンドの精度

  4. ユーザー獲得への投資とTiktokドリームへの投資

①インフラの充実

4Gの普及

最近では、5Gも使えますが中国全土で4Gが使えるようになり多くの人が、移動時間でも動画を見れることが可能になったことがあげられます。

スマホ容量の増加

数年前まで、電車の中で動画を見るという行為ってあまり一般的ではなかったと思うんですよね。
実際、僕自身インスタがストーリーズを出した時に、容量がリセットされた最初の週に半分以上の容量を使ってしまっていたので、Wifiが通ってないところではストーリーズは見ないようにしていました。
しかし、最近はYoutubeやNetflixなどの動画系ですらダウンロードせずに見ることも多いと思います。

このように、インフラ面で多くの人がストレスなく動画をみえる環境が整っていたこともショート動画で世界一になれた要因の1つだと思います。

②すべては市場のデータから判断

インフラ面が整っただけではすべての企業にもチャンスがありますよね。
しかし、その中でバイトダンスが優位に立てた理由は「すべてのことを市場のデータから判断したこと」が挙げれると思います。

よく次の打ち手を考える際に、「ユーザはこう感じているはずだ」「この機能はあるべきだ」と空想で考えることがあると思いますが、Tiktokの場合は新しいアイデアを市場に早く出して、複数の機能をテストして、価値のある機能は何かを市場で検証をしています。

この「早く作って早く改善する」を圧倒的なスピード感で行えたことも成功の要因だと思います。

そのため、次の動画が何が来るかわからないワクワク感の提供も市場から見つけることができたのだと思います。

③圧倒的なレコメンドの精度

次に、Tiktokに欠かせない要素である「レコメンド」に関してです。
今でこそ、おすすめの動画を提示することは一般的ですが、Tiktokが流行る前は「レコメンド」に価値があるのかすらわかっていなかった状態でした。

実際に、初期のYoutubeですらレコメンドの大切さを把握できておらず画面構成はフォローしている人の動画軸でした。
しかし、フォローしている人の動画から、その人にあった画面設計に変えると視聴時間が20倍にも上がったらしいです。

その際に、Tiktokも「はやく市場で検証」することは得意なので、レコメンドが重要だと考えられていない時に、レコメンドに全てをかけたことが成功の要因だといえます。

もちろん、レコメンドのインパクトに一番早く気づいたこともすごいのですが、なによりレコメンドにすべてをかけるという決断とそのタイミングが最高だったといえます。

ちなみに、レコメンドは2種類あるらしく

  1. 強調フィルタリング

    1. 似ているユーザを探して、片方が見たコンテンツを似ているユーザにもおすすめする方法

  2. コンテンツベースフィルタリング

    1. ユーザが見た動画と似ている動画をおすすめする方法

④ユーザー獲得への投資とTiktokドリームへの投資

よく、「ユーザ」の獲得が先か「インフルエンサー」の獲得が先かと鶏と卵の問題が発生すると思うのですが、Tiktokは「ANDの才能」でどちらも取りに行きました。

ユーザの獲得

ユーザの獲得に関しては、もちろん多額の広告を使用することはもちろんなのですが、スマホにプレインストールをさせたことは特にインパクトが大きかったと思われます。

iPhoneだと初期にアプリが入っていることはあまりないと思うのですが、アンドロイドの場合だと、よくわからないアプリが入っていることありませんか?
Tiktokは、プレインストールしてくれる会社に通常より割高の費用を払ってTiktokをスマホに事前に入れるようにしていました。
このプレインストールだけで数千万のユーザを獲得したらしいです。

インフルエンサーの獲得

インフルエンサーの獲得は、いわゆる「Tiktokドリーム」を故意に作ることです。
初期のイノベーターで成功事例を作り、高校生なのに何億円も稼ぐことができるというイメージをとことん作ることで、ユーザがTiktokドリームを得るためにインフルエンサーにもなるということを狙ったのです。

Tiktokから学んだこと

  1. ボトルネックを探す

  2. 全てをかける

  3. 抜け道を探す

  4. 初期の成功事例を作る

  5. 高速PDCA

①ボトルネックを探す

何がボトルネックになっているのかを探さないと、意味ないことに時間を費やしてしまう可能性が高いと感じました。
Youtubeもレコメンドの大切さを理解するまでに視聴時間の獲得ができていませんでしたが、ボトルネックに「見たい動画が表示されない」を見つけたことで視聴時間を20倍にも増やせたので、何がボトルネックになっているのかデータから認識する大切さを学びました。

②全てをかける

Tiktokはレコメンドに全てをかけていました。
「ANDの才能」のように2つ取れることを考えることも大事ですが、一番ボトルネックになっていることや大事なことに対して、勝負をかけることが事業が成長するためにも大切だと再認識しました。

③抜け道を探す

Tiktokの場合は、プレインストールですが日本の企業も抜け道を探している事例は多くあり、ビジョナルも初期のFacebook広告でめちゃくちゃ安くユーザの獲得に成功したりと、成功するために既存のやり方ではなく違うやり方や誰もやっていないやり方はないのか常に違和感はないか感じて生活する重要性を感じました。

④初期の成功事例を作る

Tiktokの場合は、Tiktokドリームの若者を作ることです。
成功事例を作るのは、ユーザにとってやはり納得感のあるものになると思うので、多少のコストをかけてでも成功事例を作って訴求することの大切を学びました。

⑤高速PDCA

MVPですね
最小単位で作って、データをとって、再度市場に出す

難しいけど、これが一番大事なのかなと感じました。
「起業の失敗大全」にも書いてありましたが、「問題定義」と「ソリューション開発」がとにかく大事です。

  • 「問題定義」では、ユーザインタビューやペルソナ設定などの実施

  • 「ソリューション開発」では、プロトタイプの作成、MVPの開発と大量のテストの実施

そのためにもBubbleで最小単位のアプリを作って、何がよくて何がいらないのかを超高速で回す必要があると感じました。



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