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100ねんごも またあした(瀬尾まいこはただ者では無い…)


100ねんごもまたあした 瀬尾まいこ

今日は久しぶりに、大阪梅田茶屋町のMARUZENジュンク堂梅田店へ出向いた。
自宅の最寄駅からおおさか東線に乗り、いつものコースだ。
おおさか東線は平日はスカスカで田舎のローカル線みたいに何時でも座れる…と言うのはもう過去の事となった様で、そこそこの混雑だった。グランフロントへ抜け、ヨドバシカメラの横をすり抜け、三番街もとっとと通り抜け目指すは茶屋町。

MARUZENジュンク堂梅田店


MARUZENジュンク堂に着いたら一目散に6階の理工系の書架に向かう。

理工系の棚

今日のお目当ては『窮理 第26号』

他の候補は色々あるが、その時の気分でチョイスする、候補は数百冊あるが、何時も候補以外を購入する事に方が多い。

自宅に帰ってから「あれをチェックするの忘れてた…」も日常茶飯事で、「ま〜ええか」で済ます事が多くなった。
 それでも松岡正剛氏の「追悼コーナー」をチェックするも、手にした事のあるラインナップだったが『空海の夢』はとある事情で無くした本、「気がついた時に買っておくか…」と、カゴに放り込む、ブルーナも、何か無いかと絵本コーナーも見に行くがブルーナどころか、ミッフィーの姿も見つけれず、「文庫でも…」と文庫のコーナーへ向かう。
「そうそう、最近アニメ『火垂るの墓』の話題をよく目にするので、原作を読みたいな…『アメリカひじき』千夜千冊で見た記憶があるし…」と新潮文庫の棚へ足を運ぶ。

棚の前で…

複数名の人が…ワチャワチャしてる…
「作家さんかな…出版社の営業かな…」と棚の前があくのを待っていると…中でもひときわ「はしゃいではる女性」がこちらに気づき近づいてくる。

勿論知らない人だ…

「邪魔してごめんなさい、本をお探しですか?」と絵本を抱えた女性が迫ってくる…
僕と彼女の側にいた書店員さんもドン引き。

女性は「本日発売の絵本はいかがですか?…」と中々の推しで迫ってくる。

まだ本も手にしていないし「買う」とも一言も言って無いのに…(笑)

「もう、一冊売れました!」とドン引きの書店員さんに「買ってもらってもイイ?ダメ?」と確認を取る。

彼女は既に僕が買うと決めているのだ…何をみて、「コイツは買うぞ!」と見透かされたのか分からないが…

彼女は「買う」と決め込んでいるのだ。
 思わず「もしかして、既に買うと決まってる?」と言うと…

「サインします! 私がこの本書きました! メッセージカードもつけます!!!」と凄まじいクロージングだ(笑)

「何か絵本買うつもりだったので、折角なので買いますよ!」(ブルーナを探していたのだが…)とその時…

MARUZENジュンク堂の2階文庫売り場、新潮文庫と文春文庫の書架の間の空間は、その瞬間、そう、瀬尾まいこがこちらに一歩踏み出したその瞬間!!

MARUZENジュンク堂梅田店から昭和の大阪の商店街の店先にスリップしていた。

「買う」と言ったらすかさず、後ろの文春文庫の「瀬尾まいこ」コーナーの棚を指差し、「こんなんも書いてるんで良かったら、次いでにどうですか?」と有無を言わさず勧めてくる。(笑)

戸村飯店青春100連発

僕「こ、コレ頂きます…なんかタイトルが面白そうや、」

瀬尾「これにもサインしますね、お名前も書きましょか? それとも、私に名前教えたない?」
僕「…いや、僕の名前を並べて書いてもらうなんて…とんでもない…」
瀬尾「どんな本読みはんの?」(カゴの中を覗き込む)
僕「今日はスヌーピーと松岡正剛と窮理ですね…」

『生きるのが楽になるスヌーピー』 光文社
『空海の夢』 松岡正剛 春秋社
『窮理』 第26号 窮理舎


瀬尾「…なんか、難しそうな、、本ばっかりやわ… 私の本読んだらアホちゃうか? と思われるかも?」
僕「(笑)そんなわけないですやん、僕何でも読みますから…」
瀬尾「ほんなら、一緒に写真取りましょ!」
僕「Xに上げますは〜宣伝しときます!」
瀬尾「ホンマ!ありがと〜」
僕「絵本推しですか?」
瀬尾「絵本…いや全部…」
僕「…」
瀬尾「あっでも私顔出しNGやねん!」
僕「じゃあ手元だけの写真で…」
瀬尾「SNSに上げへんのやったら、二人の写真も撮りましょう!、あっ!私とのツーショットなんかいらんか〜」
僕「いや、記念になるので是非!」
瀬尾「出版社に送る写真私のスマホでも撮って良いですか?」
僕「全然大丈夫です」
瀬尾「ほんで、何の本探してはったんやったっけ?」
僕「野坂昭如です…『火垂るの墓』ですは〜」
瀬尾「…火垂るの墓… 店員さ〜ん 火垂るの墓やて〜」
店員さん「こちらです…」

『火垂るの墓』野坂昭如 新潮文庫



僕「あっ、有り難う」
振り返ると…

瀬尾「有り難う御座いました〜」と去っていく…
文庫コーナーから離れようとしたとき、書店員さんが駆け寄って
「…なんかすいません、申し訳ございませんでした」と謝りに来てくれた。

僕「全然大丈夫です、いい記念になりました、わざわざ、すいません、有り難う」と返し一階のレジへ向かった。

その後、阪急高架下のかっぱ横丁の喫茶店で
買った本の作者を見て…

彼女の名前は「瀬尾まいこ」だと初めて知った。

「瀬尾」とか「瀬尾まいこ」とか作家先生様を呼び捨てにしているが、怒っている訳ではない、なんか前からの知り合いみたいに感じ、親しみを持って「瀬尾」としています。

絵本凄く気に入ってます、
なんせ先ず、タイトルが良い。
『100ねんごも またあした』

100ねんごもまたあした

メッセージカードもなんとも良い、僕の中では「100ねん」と言うだけで漱石の『夢十夜』とリンクしてしまう…

そんな、瀬尾まいこさんのイベントは此方!


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