震災から初めて訪れた福島

 先日投稿の通り震災があった福島県の浜通りに行ってきました。
高速道路の一部区間がまだ無料開放されているので伊達桑折IC~相馬ICを通り、そこから下道をドライブ。震災の片付けが大分進んだのか広い土地に広がる田畑と風力発電とあちこちに太陽光パネルが印象的でした。

 浜通りの6号線を走行した感想ですが新しい道路が出来てショッピングセンターがあり快適そうですが震災からの復興と考えると複雑。こちらに限る話ではないのですが新しいショッピングセンターが出来ても見慣れたブランドのお店ばかり目立つので何処でも一緒に見えてしまいます。その土地らしさというのが最近は全く感じられません。住むにはたしかに便利なのですけれどね。😔
 外から来た人から見れば綺麗に整備されているようにみえますが実際はどうなのか、土地に住んでいた人にでも聞いて見ないとわかりません。

 ぶらぶら見て回るつもりで最初に行き着いたのがこちらの浪江町立請戸小学校です。入り口の表記にあった津波の浸水の高さを見ると津波の高さに驚かされます。

津波の高さの看板
看板の理付け位置

時が大分経ちましたのでこちらの画像は探せばいくらでも出てくるでしょうが、自分の足で踏み入れると肌に伝わってくるものがあるといいますか…。新潟でも地震の災害が発生したとき学校は緊急時の避難場所に指定されていますが天井や壁の倒壊具合を見たときに果たして地震でも耐えられるのだろうかと感じました。

震災後の教室
廊下
保健室 天井が…
展示用にそのままにしているようです
体育館にあった「卒業証書授与式」の表記がなんとも…
学校の周囲はこのような様子、近くは何もありません

 そのあとは東京電力の廃炉資料館へ。こちらの見学はガイドの方が解説してくれます。HPでは予約がいるような表記でしたが時間まで少し待てば見学できました。こちらの施設は無料で利用できます。中の休憩所に飲料水があるのでちょうどいい休憩になりました。

 ガイドの方が要点をまとめて1時間くらいで説明してくれます。全部解説を見ようとすると4時間くらいと言ったでしょうか?結構あります。当時はいろいろTVなどでの情報や映画などを参考にいろいろ見ていたのですが専門用語などもありなかなか理解が追いつかないです。この間も処理水の件で揉めていましたよね。
 ガイドの方もおっしゃっていましたが、理解したいと思うかたはこちらの施設に訪れたりして学ぶそうですが頑なに否定される方は話すら聞かないそうです。自分はどうなのでしょう…。原発の危険性を感じつつも今もこうして利用している器機はすべてこのような技術に支えられています。無知ではダメだが専門家ではないので任せるところは任せるしかないのでしょう。

配布資料の一部


 宿にはこだわらないのでビジネスホテルに宿泊したのですが、作業員らしき人の宿泊が結構目立ちました。こうやって今も震災後の作業が進められているのかと思うと現場の人たちには頭が下がります。🙇

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