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見方を変える


虹色ゲームメーカーhttps://www.ganganonline.com/title/1051 

ゲーム作り才能を持つ少女が会社で活躍していく。その中で気になったのがゲーム製作の研修でのトラブル。当初の思惑通り進まずスケジュールが押している中、なんとかテスト品を完成。しかし、完成したゲームは面白くも無く不具合(バグ)が発生。どうしようかと焦るなか主人公の少女は「これは面白いと」提案する。バグを仕様にしてゲームを作り直すのだった。

 この漫画を読んで思い出した。私の子供の頃はちょうど家庭用テレビゲーム機世代。当時は親に怒られるほど熱中した。 今のようにいろいろなツールが無いので、説明書通りの以外の動作や手法については「ウラ技」と呼ばれた。当時は単に新しい遊び方としてしか認識していなかったが今振り返ればあれは不具合(バグ)であった。
※特定のコマンド操作による仕様もある

 ハドソンの高橋名人(今の子供にはわからないだろうな)のインタビュー記事がまだあった。
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20030918

今のように不具合についてオンラインで簡単に修正できる時代ではない。出荷してから不具合が見つかったとき開発者たちは大慌てだったであろう。正常に動作しないのであれば回収しなければならないが手間と負担は膨大になる。それを「バグ」ではなく「裏技」言い切って出荷された。まさに逆転の発想であった。当時自分たちもバグと言葉は知ってはいたがPCの仕組みについて全く知らないので裏技と呼んで喜んでいた。その後も雑誌などで紹介されるようになり遊びに支障がないものであればもてはやされた。


 余談ではあるが、最近YouTubeなどでは古いゲームの紹介動画が多く上がっている。当時は知らなかったがかなり致命的なものがあり、難易度が高すぎてクリアできなかったと諦めたが単にバグだと最近知った。やはり不具合は困るな。


 そう考えると人は身勝手だとつくづく思う。家庭菜園をするのに「自然農」に関する本を読むようになった。私たちは食べられない植物について雑草、雑木と呼び育てた野菜などをかじる虫たちを害虫と呼ぶ。しかし、生き物はそれぞれ存在する理由がある。自然農に関する書籍を読むと結局それらの力を借りなければならず、思うようにならないのはそれらを切り離そうとしたとき。除草剤、防虫剤を使ったり化学肥料で栄養を与えたりしたところで後からしっぺ返しがくる。今度は雑草、害虫から益草(筆者造語)や益虫などに見方を変えれば何か見えてくるかもしれない。

所詮人間も自然の一部。思った通りにはならない。



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