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2022年12月28日~2023年1月7日 最近のこと

・近況
ここのところ体調は悪め。小説はなんとか読めるようになってきたが、以前ほどのペースでは読めない。年末年始は車を洗いに行き、掃除をし、そばを食べ、お雑煮を食べた(うちではおせち料理などはあまり作らない)。ミステリ関連の本をメルカリやネット通販で何冊も買った。自分へのお年玉であ
る。

・『ウェンズデー』
年始にNetflixで『ウェンズデー』を見た。端的に書くと、めちゃくちゃ面白かった。もともと90年代の映画版『アダムス・ファミリー』1、2はとても好きなので、色々思い返しつつ見た。映画版とはゴメズとモーティシア、パグズリーのキャラクターがちょっと違うなー、と思いつつ、ハリー・ポッターをちょっとグロテスクにしたようなミステリー風ダークファンタジーで大変楽しめた。ドラマの方でウェンズデーがファーストキス云々、みたいなことを言っていたが、確か映画版の2のサマーキャンプでキスしてたよね……? と思ったりした。フーダニットとしてもそれなりによくできていると感じたし、新旧ウェンズデー(クリスティーナ・リッチとジェナ・オルテガ)がそろうのはアツいよなぁ、と。

・『犬神家の一族』
ウォッチパーティーで市川崑監督『犬神家の一族』(2006年版)を見た。横溝正史の有名作(『悪魔の手毬唄』『悪魔が来りて笛を吹く』『八つ墓村』『犬神家の一族』『獄門島』あたり)は犯罪悲劇が基礎としてあるよなぁ、と改めて思った。犯罪悲劇と謎解きミステリとが有機的に一体化していて、前者の上に後者が乗っている構造だよな、と。これは横溝自身が作品に対して抱いていたものと違った解釈かもしれない。佐清の斧の見立ては映像化されるとあまり説明されない気がするが(以前見た加藤シゲアキ版のドラマでは説明していたと思う)、確かに相当頭をひねらないと見立てだとは勘づかないだろうな……。

・『悪魔の手毬唄』
市川崑監督『悪魔の手毬唄』を見た。原作既読だと登場人物の関係性が頭に入っているので混乱することは少ないが、確かに初見では人間関係を把握するのがかなり難しいと思った。映画の中盤あたりからなんとなくつかめてくるのかな? 大きな改変はほぼないものの、原作と違う部分は結構あったと感じた。最後に映る「総社駅」の看板が忘れられない余韻を残す。

・『新・刑事コロンボ』
最近『新・刑事コロンボ』をちまちまと見ている。旧シリーズ全45作は何度か繰り返し見ているのだが、新シリーズの方は最初の2本くらいしか見られておらず、どこかのタイミングで視聴したかったのだが、機会があったので楽しんで見ている。やはりコロンボを見るのは楽しい……。改めてピーター・フォークは名優だと思った。そういえば『ベルリン・天使の詩』でピーター・フォークがピーター・フォーク役で出演していて、実は元天使、という設定に違和感なくすごく納得したのを覚えている。ピーター・フォークの持つ何かが説得力を与えているのだろうか。

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