無題~詩~2023/06/04
煌めく季節が来たら
煌めく水辺で出会いたい
今年きりの気まぐれでかまわないから
ねえどうか……
気まぐれて欲しいんだ
若かった僕らは
あの頃の一秒さえ惜しくて
貪るようにお互いを重ねて
その重みににやにや笑いあった
水辺の安ホテルは
僕らにとって最高級ホテルで
何もかも特別だった
それはその時の輝きでしかなく
その時しか無いのだけれど
男は女々しいから
時折思い出してさ
過去の君と遊ぶんだ
そして気まぐれが起きやしないかと………
馬鹿面下げて
過去をなぞる
煌めく季節が来たら
煌めく水辺で出会いたい
今年きりの気まぐれでかまわないから
ねえどうか……
都合よすぎる僕の
願望
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