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孤独な試作者の夢想

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日々の実践・作ったものなどについて書いていきます。
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2019年6月の記事一覧

読みやすさを追求する「リーダブルコード」 【リーダブルコード】

実は、プログラミングをよくするくせに、オライリーの本は家にあまりない。 特にプログラミング言語の使用法が書かれているものに関しては電子書籍版を購入して、「更新」を待ったほうがよかったりする。 しかし、オライリーの本でもなかなか腐らない名作がたくさんある。 そのうちの一つがこれ、「リーダーブルコード」である。 いろいろな方法がありえるプログラミングプログラミングをして、アプリケーションやゲーム、ウェブサイトを作ることができる。 そして、それぞれ目標のものをつくりだすた

TinkerCADでぱぱっと3Dモデリング

3Dプリンターやレーザーカッターで立体物を制作したいとき、 3Dソフトをどれにしたらいいか、ということで悩むかもしれません。 大学時代、デザインも学べた私の学部では、3DモデリングをAutodesk社のCADを使ってやってみたことがありました。 球体や円柱、チューブを上手く使って、モデリングをしていたことを覚えていて、たまたま、3Dプリンターをお借りする機会があり、 子どもたちと3Dモデリングをしてなにかものづくりをしたいな〜と思っていた所、 たまたま、下のロゴが入

観察からはじめよう 【デザイン思考の道具箱】

「だれも見たことのない、今までになかったもの」 創り出すにはどうすればよいのだろうか? そんな問いから始まったであろうデザイン思考も、市民権を得ることばになってきました。 デザイン思考のプロセス スタンフォード大学のDスクールや、シリコンバレーのデザイン会社、IDEOはそのプロセスを六段階に分けています。 1. EMPATHIZE(共感) 2. DEFINE(問題の定義) 3. IDEATE(アイディアの産出) 4. PROTOTYPE(試作) 5. TES

限られた材料でいろいろすることの面白さ

「つくる学び」は面白い!今回は、つくる学びの面白さはどこにあるのか、について考えたいと思います。 小さい頃の経験 私も小さい頃、家にあるガラクタや箱などをつかって、親から見れば「謎のオブジェクト」をよく作っていました。 更にそれに加えて、「レゴ」で遊ぶことも大好きで、一人っ子であった私は毎日のように手を動かして、こちょこちょしながら「つくる」ことをしていました。 自由研究も、「これは研究といえるのか?」と思ってしまいますが、 渋谷にあった「こどもの城」に、母親に連れら

micro:bitやhalocodeでつまづく「モーター」の制御

micro:bitやhalocodeは、LEDライトを点滅させたり、圧電スピーカーを使って音を鳴らしたりと、プログラムしたことをカンタンに試してみることのできる楽しいプログラミングツールです。 特にこれらのマイコンボードでは、工作をすることで、更にアレンジの幅が広がり、面白さも倍増します。 だけど、やりたいのに、安価で(つまり、特殊なキットを使わないで)実現することが困難なのは、モーターの制御です。 モーターには様々な種類があります。 1.サーボモーター 2.DCモ

プログラミング学習の二歩目は「繰り返し」?それとも「関数」?

プログラミングの学びの最初のステップは大概「核となるコマンド(命令)」を実行するものです。 例えば、 Codemonkeyの最初のステージ然り、 Swift Playgroundsの「コードを学ぼう」然り。 最初の一歩は楽しく、かつ簡単に始められます。 しかし、その次のステップ、すなわち「二歩目」はいろいろな方法が模索されています。 今回は、プログラミング学習の二歩目について考えてみましょう。 コマンドの次に学ぶことコマンドの使い方、つまり 「使い手が意図した

Makecodeにこれから追加される新しい機能を試してみた 【micro:bit】

最近Halocode絡みの記事が多く、かつHalocodeがだんだんと流行り始めてきました。実際にmicro:bitと比較すると、 Halocodeのほうが筐体は小さく、LEDの輝度も高い上に色の表現力も高いため、できることはHalocodeの方が一枚上手。 micro:bitとhalocodeを比較した画像がHalocodeに掲載されています。 思いっきりmicro:bitを意識して作られているせいか、値段も安いのですが、センサーの数はmicro:bitの方が優れてい

「命令」よりも「道案内」 プログラミングにまつわる用語を考える。

どんな分野にも関係する用語があるものの、なかなか分かりづらいものばかり。 プログラミングに関しても用語がさまざまありますが、それぞれの用語をそのまま出しても理解を得るにはちと難しいところがあります。 具体的に例を挙げるとこんな感じ。Swift Playgroundsのサイトに掲載されている基本用語は下記のとおりです。 * コマンド:命令 * ファンクション:関数 * ループ:繰り返し * パラメータ:引数 * イフ文:条件分岐 * バリアブル:変数 * オペレータ:演算

Makerのためのワンダーランド 「百円均一ショップ」

いたるところにある便利なお店、そう、「百円均一ショップ」。 micro:bitやhalocode、arduinoやraspberry piなど、マイコンボードを使って何かを作るとき、材料を集めるにはホームセンターではちょっと高いけど、 百均だったら手軽に欲しいものを手に入れることができます。 今回は百均の魅力、特にMakerの視点から見た魅力に迫りたいと思います。 百均でMakerが揃えられる材料百均で揃えられるもののうち、特にマイコンボードなどと組み合わせるためのも

Google Classroomのちから

みなさんは、Google Classroom、ご存知でしょうか。 G Suiteを活用することができればどの組織でも活用でき、しかも「個人の利用」の範疇であればGmailのアカウントを持ってさえいれば、誰でも活用することができます。 東京コミュニティスクールでフルに活用しているGoogle Classroomをみなさんにもご紹介したいと思います。 Google Classroomで可能になること Google Classroomは、簡単にいえば、教育に特化した、限られた

Halocode同士で交信するには?

Wifi搭載のマイコンボード、Makeblock Halocode。一方通行にデータを送受信することはできたものの、相互に交信できると簡単な通信機として使える!ということで、二台のHalocodeを活用して試してみます。 まず、アプローチを2つ考えました。 アプローチ1:LAN機能を活用する。 アプローチ2:Wifi機能を活用する。 それぞれ試してみましょう。 アプローチ1:LAN機能を活用する一方通行型の通信、LAN機能を活用して、双方向の通信をできるようになんとか

Swift Playgroundsのコンテンツが大幅アップデート!(2)【センサーを学ぶをやってみた】

Swift5.0対応の「センサーを学ぶ」では、iPadに搭載されている様々なセンサーを活用して、プログラムにデータを送ることができます。 「センサーを学ぶ」で対応するセンサーは下記のとおりです。 音・ノイズ(マイク) 画面上の動き(タッチセンサー) 明るさ、色(iPadのカメラ) センサーとはそもそも何なのかセンサーは音や光、接触などの物理的現象に応じて、電気的抵抗が変化する素子です。 簡単に言うと、センサーを流れる電流が、音センサーだったら音に応じて、光センサーだっ