【先週の生活者不満】①マスク着用を取り巻く不安、②花粉と黄砂のダブルパンチ(~2023/3/12)
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2023/3/12)
注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
ワールドベースボールクラシックが開幕し、侍ジャパンの快進撃が進んでいます。そのような中で先週は「選手のグッズが購入できない」、「試合のチケットが手に入らない」、「テレビ番組の編成が分かりにくい」など、WBCにまつわる不満の声が多く寄せられました。
不満とは言え、WBCの盛り上がりや侍ジャパンの躍進をポジティブに受け止める意見が多く、まさにスポーツの祭典となりつつあることが分かります。
そのような中、今週は①「着用」、②「黄砂」に注目します。
これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①マスク着用を取り巻く不安
3月13日からマスク着用が「個人の判断」となる直前となる先週は「着用」というワードの増加が目立ちました。
「個人の判断」とされながらも実際は「迷い」が拡がっているようです。どのような場面でマスクを着用しようか、と思案している生活者からの不満が目立ちました。
また、「個人の判断」と言いながらも「着用し続けること」により周りから批判されたり煙たがられたりしてしまうのではないか、という「不安」も拡がっています。
発熱時にはマスクを着用する、などのガイドラインを遵守した上ではありますが、「個人の判断」に委ねられる以上、着用の有無に関して批判し合うことは避けるべきです。
一歩引いて考えると、コロナ禍対策という意味においては「前向きな前進」といえます。このことを念頭に、各人の着用スタイルを見出しながら、それを理解し合う雰囲気がコロナ禍以前よりも大切になりそうです。
一方で、こんな要望・期待も聞かれました。
「店舗を選ぶ際に感染対策の情報を踏まえて選びたい」「マスク着用が緩和されても”置き配”は継続して欲しい」といった意見です。
マスク着用が個人判断になるのであれば、自分に合った感染対策をしている店舗を選びたいというのは尤もな意見です。また、コロナ禍によって生まれた新しいサービスや工夫は継続して欲しいというのも生活をアップデートする上で重要な提案です。
マスク着用が個人判断にゆだねられるこのタイミングで、「それぞれのスタイルにあった感染対策」と「生活の利便向上」が両立されるシーンが増えそうです。まさにこれが前向きなニューノーマルなのかもしれません。
②花粉と黄砂のダブルパンチ
黄砂が飛び始めているようで、先週は黄砂にまつわる不満が多く寄せられました。特に今年は花粉が例年以上の飛散量となっている為、ダブルパンチと受け止められているようです。「折角春になって外出が楽しい季節なのに」と悔やむ声も寄せられています。
黄砂は様々な生活シーンに影響をもたらしているようです。
窓を開けての掃除、自家用車の洗車、スキンケアなど様々です。花粉症対策と同様に、黄砂に対応したサービスや商品に対するニーズがまだまだ隠れていることが分かります。
一方で根本的な対策としては飛散量を減らすことが重要、との目線で「ビルびたいな空気清浄機」を提案する不満も寄せられました。確かに、対策だけでなく、飛散量自体をコントロールするイノベーションが求められているのかもしれません。
生活を取り巻く環境問題や社会課題に対して、その問題や課題にどう対処するか、どう影響を回避するか、ではなく、そもそもの根源的な要因や原因に踏み込んで対処することも重要であるとが分かります。
SDGsなどに取り組む企業や団体に必要とされている視点かもしれません。
皆様にとって穏やかな一週間となりますように!
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Insight Tech 伊藤
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