見出し画像

20代女性の加湿器三大不満とは? ほか (先週の不満:~2021/11/14)

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きくださいね。

先週の生活者不満(~2021/11/14)

注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

20211108-20211114_上昇語_全体

先週のトレンドワードとしては、その前の週から更に「給付金」関連が目立っています。「所得制限」が後から加わった印象に移ったことで様々な不満が寄せられました。

そのなかで今週は、①マイナンバーカード、②不公平、③地上波、そして20代女性で増加が目立った④加湿器に注目します。

マイナンバーカードの活用メリット、教えて

マイナンバーカードに関しては、マイナンバーカード取得やそのほかの情報を紐付けした場合にポイントが付与される施策に対する意見が目立ちました。多くは以下のように、すでに保有している人あるいはすでに情報を紐づけている人が対象にならないのはおかしいのでは、との声です。国の方針に対して率先して行動した方が優遇されない結果への不満と言えます。

マイナンバーカードの銀行口座紐付けと保険証登録で7500Pは新規対象者のみだけではなく、すでに行った人も対象として欲しい。国の勧めに従ってすでに紐付けした人が損をするのは制度としておかしい。(30代・福井県)

そのほかにも、マイナンバーカードに関しては様々な不満が寄せられています。以下のように、マイナンバーカードを持つことでどんなメリットがあるのか分からない、活用シーンにおいてもメリットを感じられない、という声も寄せられています。保有することが推進されている一方で、一人ひとりにどんなメリットがあるのかについては少し情報が届いていないのかもしれません。

マイナンバーカードのメリットがよく分からない。さらに、微妙な額のポイント給付案も、なんとも小さいなと感じる。(40代・神奈川県)
政府はマイナンバーカードの作成を奨めているが、かかりつけの整形外科に行ったら、マイナンバーカードを出して受付をしても、保険証は必ず持参してくださいと表示があった。マイナンバーカードを持っている意味がない。(40代・東京都)
マイナンバーカードをネットで申請するとき、最終的には役所に行かないといけないのが不便。簡易書留で郵送にしてほしい(20代・岐阜県)

折しも、子供の年齢や世帯主の年収に基づいて給付金が支給される施策が注目されていますが、このような支援策に関しても、マイナンバーカードの情報をもとに、自身が対象となる施策がわかる仕組みにしてほしいとの意見が寄せられています。

岸田政権が18歳未満対象を始め色んな給付を発表してるけど、肝心の自分や自分の家族が対象になるのかが分かりずらいのが不満。せっかくマイナンバーカードを作って確定申告を紐づけしてるので、マイナンバーカード登録者にはHP等でマイページを作ってどの給付金が対象なのかが分かるようにして欲しい。(50代・沖縄県)

個々人の情報がどのように活用され、社会のデジタル化にどのようにつながるのか、あるいはどの範囲で情報が活用されるのかについてわかりやすい説明を期待する生活者が増えているようです。

難しいの分かるけど、不公平を解消して欲しい

給付金の話題が派生する中で、「不公平」が増加した一週間でもありました。子供の年齢と世帯主の年収で給付対象が決定されることに不公平感を感じる生活者が多いようです。

子育て・教育等々の支援は、年収制限ではなく世帯年収制限にして下さい!さらに子供の人数も考慮して下さい!
不公平すぎます!(40代・新潟県)
「未成年者に一律10万円支給」と言うなら、飲食店以外の個人事業主にも救済措置を設けて欲しい。コロナ禍の影響は大きい。GOTOキャンペーンで飲食業界と旅行業界が得をしている感じなので不公平だと思う。(50代・東京都)
18歳以下の子供に10万の政策、所得制限があるのが不公平だと思う。しかも家庭まとめての収入でなく、主たる所得者一人の所得での制限とは、矛盾が多すぎて意味がわからない。(50代・愛知県)

事前の申請がいらない「プッシュ型」支援とすることが重視されましたが、本来は、マイナンバーカード等を通じて得られる個々人や個々の世帯のきめ細かい情報を捉えた本質的な「プッシュ型」への進化を通じ、わかりやすく公平性を担保することが求められています。


え、地上波ではやっていないの?

「地上波」というキーワードも急増しました。どのような不満が寄せられたのか見てみましょう。

サッカー日本代表の試合が、アウェーだと地上波でやらないこと。放映権高くても、ワールドカップの予選からやってくれないと、この先興味がなくなる気がする。(40代・埼玉県)
サッカー日本代表の試合はアウェイだと地上波で放送しないのが不満。(40代・広島県)
csや日本シリーズが地上波で放送されないこと。プロ野球最高峰の戦いなので地上波で放送してほしい。(20代・愛知県)

サッカー日本代表の試合やプロ野球のクライマックスシリーズや日本シリーズが地上波のテレビで放送されないことを不満に思う生活者の声です。背景には放送権の高騰があるようです。

地上波放送の間口の広さ、気軽さがスポーツとの接点を作り出しファンのすそ野を拡大させてきましたが、これからはコアなファンが配信サービスで楽しむ、といったスタイルになっていくのかもしれません。


加湿器三大不満:①除菌、②掃除、③自動化

20代女性では「加湿器」がトレンドワードとなりました。

冬が近づくにつれ湿度が下がっており加湿器を使い始めた20代女性が多いことによると想像されます。

画像2

今年の加湿器不満の特徴は「除菌」です。

新型コロナウィルス感染症の影響もあってか、衛生意識の高まりは加湿器にまで及んでいるようです。ウィルスが発生しにくい加湿器や加湿器用の除菌ウォーターなど、加湿+除菌の機能を期待する生活者が増えていることがわかります。

空気が乾燥してきて喉が痛む。効率的にかつ電気代がかからない、ウイルスが発生しづらい加湿器が欲しい。(20代・東京都)
加湿器用の除菌ウォーターも一緒に販売して欲しい。(20代・東京都)

続いて、「掃除のしやすさ」「カビの生えにくさ」を期待する声。これも広い意味では衛生意識の高まりによるものかもしれません。生活環境を快適にするための対策だからこそ安心してきれいに使いたいという思いの表れと言えます。

どの加湿器も掃除しにくい。もっとシンプルで掃除しやすい作りにしてほしい。(20代・大阪府)
加湿器にすぐカビが生えてきて嫌だ。カビ生えないように予防できるグッズが欲しい。(20代・北海道)

さらに、「自動化」や「最適化」湿度を感知して自動的に部屋を偏りなく加湿してくれる機能に対する期待の声が寄せられています。

加湿器にこのぐらいの湿度になったら加湿器つけて下さいみたいなアナウンスか合図が出るものがほしい。(20代・大阪府)
乾燥する季節なので、加湿器を置いているが、どの商品も同じ方向にしか水蒸気?が出ないため、その場所だけがびしょびしょになったり湿ったりする。(20代・東京都)

加湿器メーカーは様々な工夫をしていますがまだ生活者の欲求は満たされていないようで、更なる機能強化がビジネスチャンスを生み出す可能性があります


今週はどんな不満が生まれるのでしょうか? 

皆さんの不満が少しでもプラスにスイッチされますように。

Insight Tech CEO 伊藤

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?