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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/5/19)こんな日焼け止めがあったらいいな

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。



先週の生活者不満(~2024/5/19)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は「キャベツ」や「ブロッコリー」への不満が増加しました。
これらの野菜は天候不順等を背景に直近価格が高騰しており、「価格が高い」「在庫がない」などの不満が多く寄せられました。

そのほか、介護保険料が高くなる見込みであることが話題になった「介護保険」に対しても不満が多く寄せられ、物価高等を背景に先行きの不透明感について不安が拡がった一週間となりました。

そのようななか、今週は「日焼け止め」に注目します。これらも先週増加が目立った意見です。
具体的にどのような意見なのか、早速見ていきましょう。

今週は過去2年間の日焼け止め不満、約1万件を分析ツール「不満ファインダー」で分析した結果をお届けします。

日焼け止め不満は4月→5月で毎年増加

「日焼け止め」不満は季節変動が大きい不満です。
具体的には、3月から徐々に増加し、特に4月から5月にかけての増加が顕著となっています。「日焼け止め」不満は夏本番となる7月・8月よりも先行して夏の訪れを告げる不満と言えそうです。

「離反」につながる4つの不満要素

2年間で1万件程度寄せられる「日焼け止め」不満。そこには具体的にどのような不満のトピックが含まれるのでしょうか。

今回は、不満の「量」だけでなく、「離反への繋がりやすさ」つまり「もうその商品は買いたくなくなった!」となる比率という「質」にも注目し、「量」と「質」の観点からAIによって炙り出された注目トピックを見ていきましょう。

①無香料にして欲しい

まず不満の「量」が多く、且つ「離反」にもつながりやすい意見として「無香料にして欲しい」という意見が見つかりました。

無香料の商品も数多く販売されていますが、無香料かどうかが分かりにくく買ってから気づいてしまうケースがあるようで、香りのあり・なしをわかりやすく表示する工夫が求められているようです。

優先課題図(横軸:意見の量・縦軸:離反率)

日焼け止めに匂いが付いていると知らずに買ってしまった。無香料が欲しい。

日焼け止め、顔に使うにはにおいがきになる。無香料にして欲しい。

②保湿をしたい

「保湿をしたい」という意見群も「量」が多く「離反」に繋がりやすい不満となりました。保湿効果を併せ持つ商品も存在しますが、日焼け止め効果が高い商品では肌が乾燥してしまうケースがあるようです。

真夏になれば汗が出て保湿への期待は薄れますが、一年を通じて日焼け止めしたい場合は「保湿」がキーワードとなるようです。

優先課題図(横軸:意見の量・縦軸:離反率)

日焼け止め効果は、てきめんだけど、肌が乾燥する。 夏以外の季節にも使いやすいような保湿タイプを作って欲しい

日焼け止めを塗ると肌がカサカサに感じる。 保湿成分を入れてほしい。

③子供が使いやすく

一方で、不満の「量」は少ないが「離反」にはつながりやすい意見群としては、「子供が使いやすく」というトピックが見つかりました。

子供が使いやすい日焼け止めを望む声には「敏感な肌に対応してほしい」という意見だけでなく「伸びが悪いと塗りにくく肌を痛めてしまうし子供が嫌がる」という意見が含まれており、「塗りやすさ」が求められているようです。

子供の肌はデリケートなので、もっとサラサラタイプの日焼け止めクリームだったら、使いやすい。

アトピタの日焼け止めは、伸びが悪く、赤ちゃんの肌を擦り付けてしまう。

④目が痛くならないように

さらに、「目が痛くならないように」との不満も「量」は少ないが「離反」にはつながりやすい意見群として炙り出されました。

「目の周りに塗っていないのに顔に塗ると目がしみる」「目がしみて涙が出る」との意見が寄せられました。使用方法の影響もあるかもしれませんが、いずれにしても「目がしみない」ような機能あるいは使い方についての案内が不足している可能性があると言えそうです。

スキンアクアの日焼け止めは、顔・体用なのに顔につけると目には入ってないのに目がしみる。目にしみないようにしてほしい。

日焼け止めクリームを顔にぬって 過ごしていると目がしみて涙が出る。 痛くならない物にして頂きたいです。

こんな日焼け止めがあったらいいな

夏場を前に増加が目立ってきた「日焼け止め」不満。
その中身を見てみると、十分な日焼け止め効果に加えて、①無香料で②保湿効果があり、③子供でも使いやすく、④目が痛くなりにくい日焼け止め商品が求められていると言えそうです。

どの要素も各メーカーが取り組みつつある内容ではありますが、生活者が不満に感じ、「この商品はもう使いたくない!」と感じていることは事実です。言い換えれば、これらに対応していることを伝えればシェア拡大につなげられるかもしれません。

生活者の不満の声を捉えることで、商品に対する期待が明確になるだけでなく、何ををわかりやすく伝えれば購買へ誘導できるかも理解できます。

加えて「お客様の不満の声で改良しました」と正直に伝えることで、「この商品、信頼できるかも」という親近感が醸成され、ロイヤルティにつながる効果も期待されます。


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不満ファインダーは、不満買取センターに寄せられる不満ビッグデータを自由に検索&解析できる唯一のサービスです。あらゆる業務のユーザーファースト化を実現します。ご関心ありましたらお声がけください。

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Insight Tech 伊藤


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