見出し画像

達成感が想い出になる

デジタル研修終了後の達成感

達成感とは何か検索してみました。
「物事を成し遂げた時に得られる喜びや感動。そして達成感は物事の難易度・かかった時間・努力の量に伴って大きくなります。」とあります。
 今回は経験した達成感を思い出すため、そしてそれによって新たにチャレンジしていくための気づきにしたいとも思い、記事にしています。

制作したデジタルツール

 今回は、研修で学んだGlideというノーコードツールを使ってアプリを作ってみようと考えました。以前書いた記事でも自分の職場の業務監査に特化したツールを作ってみようと奮闘しましたが、製作期間が限られていること、テーマの粒度が大きすぎること、目指す目標を考えた時に、もっとテーマや目的を絞ることが大切だと感じました。こう至った理由はたくさんの方からいただいたフィードバックでした。自分でいろいろと近づいて、聴いた結果です。それが良かったのかもしれません。
 結果としてふさわしいテーマのツール制作に取り掛かることができました。実際に作成したツールは「防災くん」、防災に必要な項目をチェックして、お店の防災意識や防災体制を強くするためのアプリです。
 実はこの記事を書く3日前同じ系列のお店で火災があったこともあり、会社全体でも防災意識が高まっていました。

制作前に整えておくこと

 Glideは、無料で使えるアプリで、目的と素材があればその組み合わせでアプリを作成できる。つまり目的と素材をしっかりと整えておくことが大切です。今回のアプリの目的は
 ①いつでもどこでも使えるアプリにすること
 ②防災教育に活用できるアプリにすること
 ③防災に対する意識をアップさせるアプリにすること
そのためにそろえた素材は
 ①業務監査の防災項目をもとに修正した項目チェックリスト
 ②防災DVDの動画素材
 ③監査時に必要な防災資料の一覧表
 ④店内の写真素材。自分が学習した資料からの役立つ点など
目的と素材がそろえばいよいよ制作です。

「防災くん」の制作

 アプリの機能としては、防災に必要な知識を得るための情報リストのタブ、そしてそれを理解し確認したかをチェックして報告するタブ、加えて防災のDVDを視聴できるタブ、最後に監査時に必要な防災関連の資料をまとめたタブ、の4つの機能のタブで構成されているつくりにしました。
 Glideには、カレンダーやチェックリスト、写真や動画を埋め込める機能などたくさん備わっていて基本的にはそれを組み合わせて作りこんでいきます。見た目も大切なので、文字の大きさや数にも注意していきます。画像などは無料の「いらすとや」「Canva」などのアプリを使い、親しみやすい構成にしていきます。最近はYou Tubeでもアプリ制作の説明動画なども投稿されているのでそれを視聴するのもいいかもしれません。
 このようなことを続けてプロトタイプを作ります。

   作成した防災くんアプリ

大切なフェーズ「フィードバック」

 プロトタイプは細かく作りこまないようにします。なぜなら修正が必要になった時にやり直す作業が増えるからです。25%ほどの出来でもよいかもしれません。まずは誰かに見てもらいます。そのアプリを使ってもらいたい人に試してもらうのが一番です。そして一人ではなく何人かに試してもらうのがとても良いと思います。
 意見や感想をもらえたらそれをもとに改めて作りこんでいきます。「防災くん」アプリでは「使い方の説明」や「理解度チェック」などの項目を追加しました。最低でも作成してフィードバックをもらうという流れを2回繰り返すとよいといわれていますが、これは何回転させてもいいかと思いました。
 

意見はちゃんと聴くこと


制作発表の報告

 制作したツールを発表する成果発表会が催されました。そこでは同じ研修を受けた生徒さんたちが制作した個性的なツールが紹介されていました。自分の制作物はアプリ作成でしたが、PowerAutomateなどを使った業務の自動化は新鮮でした。習った技術ではあったものの発展させるとこうなるのかという気付きを得ました。
 いよいよ自分の発表の番が来ました。手に汗握りながら、咳払いしのどを整えていざ話してみると…。なんとマイクが作動しません。いくら話しても届きません。ヘッドセットのマイクはもちろん、PCに付けたWEBカメラのマイクも認識されていません。焦りました…。そして申し訳ない気持ちになりました。
 結局、早めの休憩をとっていただく形になりました。休憩中、以前、購入したものの使っていなかったマイク内蔵のWEBカメラのことを思い出しました。急いで持ってきてつなぎ直して何とか音が出るようになりました。気持ちを切り替え、いざ発表です。
 明るい発表にしたいと思い、お詫びはほどほどにして、切り替えて発表しました。実際に使ってみたいという声をいただいたときは、純粋にうれしい気持ちになりました。達成感は、自分の中だけで完結するのではなく、他の人の反応によっても味わえるものなんですね。

制作発表とデジタル研修を終えて

 ハッカソンという言葉を聞きましたが、集中的に学ぶことによって、技術や意識は飛躍的に高まります。学んでいる期間中、他のことは後回しになります。そのことについて考え続けるので感度が上がります。メンタル面でも体調面でも負荷がかかりますが、このメリットは大きいと感じました。
 実はこの研修を終えて疲れは感じているものの、今後も続けていきたいという気持ちを持つことができました。今回作成したアプリをもっと作りこんで発展させていくことに加えて、他のアプリやデジタルツールを使用した問題解決を続けていきたいと思います。
 この達成感、忘れないようにしたい…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?