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手紙その9『制御』

『火事場の馬鹿力』

ストレス環境下で人間の出力は最大化する。
アドレナリンが関係してる。
これは結構、知られている。
けれど出力が上がれば技術的なミスは増える。
これは、見落とされがちやね。

ストレス環境下の人間を自動車で例えた時、
パワーが上がるのはエンジンだけじゃない。
ブレーキまで強くなる。
そんな自動車、僕は怖くて乗れやしない。
乗りこなすためには常にストレス環境下で乗る練習をしないといけない。
そんなのは現実的とは言えない。

人間が持つ原始的な防衛機能の一つとして、
逃避したり攻撃する分には出力は最大で良いが、
精細なコントロールが求められる場合にストレスは不利この上ないんよ。

だから、技術的なミスの裏にストレスが隠れている事は本当に多い。
メンタルトレーニングが重宝されるわけさ。

しかし、緊張感がなければ出力が下がる。

最高のパフォーマンスを発揮するために、僕らはどういう状態に持っていけば良いのか。

『楽しい』『やりがいを感じる』『熱くなる』

これが答えだと思ってる。

順序が逆になっている事が本当に多い。
『うまくいくから楽しい』じゃないんよ。
『楽しいからうまくいく』なんよ。
『勝つから楽しい』じゃないんよ。
『楽しいから勝つ』んよ。

これを間違えると、負けられなくなる。
うまくいかないと、終わりになる。
けど、楽しさは自分次第じゃん。
結果にフォーカスするんじゃなくて、
自分の状態にフォーカスするんよ。
結果だけを求めても結果は有限なんよ。
けど楽しさは無限やんか。
楽しさに結果は伴うから、楽しさを求めたら結果は無限になるんよ。

いいかい息子たち。
ストレスをうまく制御するんやよ。
技術を追求するときは、まず『楽しさ』や『やりがい』を追求してごらん。
ノッてる自分を作り出すことからさ。
そしたら結果は必ず伴い始めるよ。

写真はライチ
花言葉は『自制心』

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