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ペットロスを考える ・哀愁のチムチムチェリー ①





どうも。
かけ算から つまずいてしまい 
その後 算数は全くわからなかった
むらさき納言です😆


小学三年生の頃、近所に光彦(みつひこ) という一年生の男の子がいた。

    通称 みっこ

みっこは何故か私に懐いて来て

「なごん、なんかして遊ぼうよ」

年下の一年生のくせに、生意気に私を呼び捨てにし、上から話しかけてくる。
が、そこは寛容に許してやる私。。

その当時、野良犬や野良猫がその辺にウロついていたりして、春先になると仔犬を見かけたりする事もあった。

「あそこの原っぱに、こっこ犬が居たよ。行ってみよう😃」

私はみっこを誘って近くの原っぱに
行ったのだった。
原っぱの隅に、りんごの木箱みたいな箱が山積みになっていて、その中に1匹の仔犬が居た。

「可愛い〜!なごん、居たね」

みっこは目を輝かせて喜んでいた。
だが、親犬が戻ってきたら大変な事になるので、私はみっこに帰るよう促したのだが、連れて帰りたいと言って騒ぎ出したのだ。

それは親に怒られる事は目に見えているので

「りんご箱の中で飼おう 😄」

私はそう提案し、みっこを説得して
りんご箱の配置を工夫して、犬の秘密基地を作ったのだった。

「ご飯とか…なごん、どうする?」

家からご飯を持って行くのは、親に不信感を抱かせ、バレてしまうと思い、そこは考えてみっこにお金を作るように指南したのだ。
     ( 犯罪に巻き込んだのか⁈ 🤔)

その当時ペットボトルは無い時代。
コーラ、ファンタ、サイダーなどは
全て瓶だったので、お店に持って行くと一本5円とか10円に換金してくれたのだ。
     (なんとサステナブルな時代よ)

みっこと私は家にある空き瓶や、そこら辺に落ちている瓶なども回収して、わが家の隣りの「原木商店」に持って行き、換金した分でパンを購入したのだった。

原っぱの秘密基地の中で仔犬は眠っていた。  親犬は戻って来ない…

その頃、野犬狩りが盛んになって来ていた。
子供が多い時代だったので、野良犬に襲われる事件も多発し、行政も腰を上げて駆除に乗り出したのだ。

動物愛護などという概念は、当時 無かったのだろうか…
私はその現場を見た事は無いが、巷の噂で保健所が「毒饅頭」を撒くという事は耳にしていた。
現在であれば、毒饅頭を喰ったり喰わせたりは政治家の世界の話しではあるが.。。

親犬は姿を現さず、どうやらヤられてしまったようだった… 🥲

その後、仔犬の世話は何日も続かず
、このままでは見捨ててしまうと思い、私は意を決して犬を飼わせてくれと母に頼み込んだ。
が、案の定許しては貰えない…🥲

しかし、そこで諦める私ではなかった 😕
私は無類の動物好きで、どうしても 気になってしまうのだ。
言う事を聞かない子供の十八番。
ひっくり返ってダダ星人… 違う!
ダダをこねくり回し、押し通したのだ 😅
仔犬のビジュアルは雑種ではあるが
、黄金色の柴犬のように可愛い雌犬だ。
むらさき家で飼うことになり、みっこも大喜びだった 😊
名前は何かの絵本に出て来た犬をパクり『チム』と名付けた。
新しい家族を迎えワクワクしていた私だったのだ。


しかし…

チムは、わが家に来て 
過酷な運命を辿る事になるのだ…



この続きは 次回に。。



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