20-21 ♯1 僕が日本に帰る理由

久しぶりの投稿です。

約1ヶ月半の日本での滞在を終えました。多くの方とお会いでき、新たな出会いもたくさんすることができました。夏のこの期間というのはいつも刺激的で、信じられないような学びを得ることができます。3月からコロナウイルスの影響で、一時期は日本への滞在をやめようかと思ったこともありました。しかし、やはり帰って良かったというのが正直な感想です。

この夏の主な活動しては、大学生から小学生までと多くの年代で、クリニックをさせて頂きました。普段はスペイン人を相手にする僕自身として、日本人の選手を対象に指導をするというのは貴重な経験であり、新たな発見ができる機会です。

まず大事にしていることは、スペインでの指導をそのままするというおこがましいものであってはいけないというものです。サッカーというスポーツに対しての捉え方や文化、国民性、人種が異なるということを前提にしてから指導が始まるということです。

選手が持つパーソナリティーや意欲、意識を僕自身が波長を合わせなければ、お互いが交わらないものになってしまいます。ましてや、選手からしたらどこから来たのかわからないコーチです。だからこそ、1回のクリニックは2回目、3回目のトレーニングより、難しさを感じます。回数を重ねる度に選手が僕自身を受け入れてくれる瞬間が見えて来るからです。ただ、反対に言えばその1回で、お互いにいいものを創り出すことができる雰囲気や関係性を生み出すのは、指導者として成長できる部分であると思います。その限られた時間の中で、いいトレーニングが形成させるためには、それらを融合する幅を持つ力をつけたいと改めて感じました。

普段から思うことは、選手に対して一方通行にならないということです。今回のクリニックを通じて、これは日本でもスペインでも変わらないと改めて感じました。

そして、もう一つはフッボラ講習会2020夏の開催です。コロナウイルスの影響で開催も危ぶまれましたが、参加してくださった皆様におかげで無事終えることができました。今夏はこれまでの現地参加型に加えて、オンラインによる参加もできるようになりました。今後、フットボールの世界で生きていく上で、時代の流れや世間がどのような状況であるのかというのを知り、変化させるという力の必要性を痛感しました。
日本とスペインバスクを繋ぐ架け橋になれるよう努めていきます。

個人的に一つ残念なことといえば、コロナの影響で僕自身の指導者講習会を開催できなかったことです。ただ、また次回はさらにパワーアップして皆様とお会いできればと思っています。


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