フジの”ネガフィルム値上げ”のニュースについての本音。
数日前、国内ネガフィルムシェア9割を誇る富士フイルムから「いくつかのネガフィルム商品を値上げ&販売終了する」という発表がありました。
Twitterを含め、たくさんのカメラマンから「マジか…」という落胆の声が上がっています。僕もフジのネガフィルムにはお世話になっていたので、とても残念。
ただいっぽうで「まぁ、そうだよね…」とドライな自分もいてちょっと悲しい。そんなお話です。
”フィルムでほとんど撮っていないからダメージはない”というのが、寂しいながら本音。
ほかのカメラマンさんと話すときは「フィルム値上げ、つらいですねぇ…」というスタンスだし、ほんとうに残念に思ってます。
ライカM3、M6、CONTAX T2、マミヤの67に、ハッセルブラッド、たくさんのフィルム。この2年で使いつづけたのは”フィルムカメラ”でした。
「じゃあ今もさぞフィルムで撮っているんですね!」といわれると、この3ヶ月ほぼ使っていません。
理由はデジタルのライカM8を使いはじめたから。
2年以上も悩んで手に入れたM8の色は、あれだけ好きだったフィルムカメラを使わなくなるほど、美しく、奥が深いものでした。
大切な愛犬や旅行もたくさんのフィルムで残してきた「フィルム写真好き」として、値上げや卒業が寂しいのもまた本音。
ただ、もうそろそろ僕にとって"郷愁"だけでフィルムを使い続けられる値段ではなくなってきてしまいました。
僕にとっては無理をして、よほどの拘りがないと使えない値段です。
それでもやっぱり、フィルム文化が廃れることはとても寂しい
僕の周りでもフィルムで撮影している人はとても多いし、「フィルムと心中しようと思っている」と雑誌で発言している、市橋織江さんのような写真家はどうなってしまうんでしょうか。
デジタルとちがって、ネガさえ残っていれば一生保存できる安心感とか、生の光を焼き付ける気持ちよさとか、フィルムに対する熱い想いはいくらでも語れるんだけど。
ポジフィルムを初めて照らしたときの感動なんて、絶対に忘れられないし。
「フィルムカメラブーム!」なんて感じで盛り上がっていたから、まだまだ安心だ、なんて考えは甘かったのかなぁ…。
これからは、使うとしてもブローニーだけになってしまいそうだけど業務用やC200を買い足しておこうかな…。
ちょっと寂しくなった夜でした。フィルムカメラ、使ってあげよう。
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