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SNSには何もないんだってば

 休日も平日も、スマホを見ない日はない。職場に忘れてきたり無くしたりすれば諦めもつくけど、たいがい用もないのにアプリをひたすら行き来している。Twitter見て、Youtube見て、よくわかんねースマホゲームを起動してみるけどすぐ飽きて、Amazonプライムも集中できない、みたいな怠惰な生活である。勉強とか読書とかすればいいのに、よっぽど切羽詰まってない限り、手を付けられないんだよなあ。
 ぼくは友だちが少ない。せいぜい、お盆や正月に中学校の同級生と会うくらい。高校や大学の人たちとは疎遠になってしまった。職場の人たちも同年代が多いけど、休日に会おうとは思わない。ぼくが普段やり取りをする人たちは、大体Twitterの人たちである。といっても、個人的に連絡を取り合うのではなく、あくまでも、お互いの投稿に対してコメントをつけあうようなやり取りだ。年に数回ほど、友だちと会う機会があったりする。そういう時はスマホを見ずに会話を楽しんでいる。恋人がいたときも、スマホじゃなくて会話を楽しむ時間のほうが断然長い。
 ぼくはコミュニケーションを求めている。SNSに発信した、しょうもない投稿への反応を楽しみにしている。長い文章は、こうやってブログに書いている。でも、インターネットの世界には別に何にもない。人とネット上でやり取りをしたからって、満足するわけではない。ずっとスマホをいじっていたような日は、ベッドに入るときに後悔の念が押し寄せる。ぼくは何に期待して、あんなにずっとスマホの画面を見ていたんだろうって毎回思う。
 それでも毎週、休みの日がくれば、やりたいこともせずにずっとスマホを見てしまう。アプリとアプリを行き来して、何かしら誰かからの反応がないかを無意識のうちに楽しみにしている。LINEの通知は15件。全部、新聞社とか企業のよくわかんねープロモーションだ。また今日も何もしないで終わる。NetflixでもHuluでもAmazonプライムでも、なんでもいい。動画や映画をたくさん見られる環境は整っている。見たいものもたくさんある。でもずっとそれだけを見ていたって、疲れるし、脳が満足している感覚はない。寝転んだままでもできるようなことって、満足が続かない。
 時折、スマホを触っている自分自身の姿を、第三者の視点で見つめるようにしている。自分自身の後ろ姿を見ている想像でもいいし、部屋の隅から自分自身を見つめてもいい。(以下の写真を参考にしてね)

そして、自分自身に言い聞かせてみるのだ。「SNSには何もないんだってば。ずっと見ていたって、急に意中の女性から連絡は来ないし、楽しい誘いが来るわけでもないし、そもそも意中の女性自体いないんだった」
 寝転んでできるようなことって、満足をもたらしてくれない。億劫だけど、重い腰を上げてみれば、意外とスッキリする。部屋のほんの一部だけ掃除機をかけて、機能性を1ミリでも上げてみるとか、使いもしないものを捨ててみるとか、10分だけでいいから散歩に出かけてみるとか、そういうことをしてみると意外と満足できるかもね、たぶん。
 インターネットっていうかSNSには何にもないんだってば。いいねをたくさんもらったらその分お金がもらえるわけでもないしさ。うじうじと、誰かの反応をずっと待ち続けるようなことはしなくてもいいのだ。(たま~にそういう日があってもいいとは思うけど)
 ぼくはTwitterでびっくりするくらいリツイートをもらったことが1度ある。何万という単位だったから、本当にびっくりしたし衝撃的だった。「ちょwww おまwwww 有名人じゃんwwww」のやり取りも経験できた。でも、SNSでバズったからって、現実の人に対しては話題にすらできないのだ。職場の人に「おつかれさま!『フミぽよ』くん」とでも言われてみろ。悪夢である。ずっとTwitterをして休日を過ごした場合、休み明けに職場の人と会話ができない。「休日は何をして過ごしたの?」なんて会話はよくあると思うけど、ぼくの場合は「あ~ゆっくり過ごしてましたね」みたいな、ぼんやりとした回答しか用意できないのだ。SNSばっかりやっているような人の現実世界は、恐ろしいことに、空っぽに近いのだと痛感した。(※あくまでぼくの場合です) 
 ぼくたちの命は現実世界のものであり、インターネットの世界のものではない。将来的に、魂がインターネットの世界と繋がる技術が開発されれば「命」の定義も変わっちゃうかもしれないけど、ひとまずぼくたちの命は現実世界のものだ。自分自身の姿を、第三者の視点で見てみるのだ。虚無の顔で「wwww」だの「😂😂😂」だの打っているはずである。
 現実世界での人間関係を大事にしようというそういうお話でした。SNSですごく仲良くなって、現実世界の人間関係に発展したならば、それはそれでいいんだけどね。一言でいうと「休みの日は直接人に会うべきだな」っていうお話でした。おやすみ

noteを読んでいただきありがとうございます。よろしければ、暇なときなどにまた見に来てください。もし何か、考えたことなどがあれば、感想をお聞かせください。そこから少し、楽しいコミュニケーションが生まれたらうれしいです!