「床下仙人」を読みました
原宏一さんの「床下仙人」を読みました。
短編が5つ入ってる。床下仙人、天ぷら社員、戦争管理組合、派遣社長、シューシャインギャング。
それぞれは関連のない別の物語だけれど、どれも話の進み方が突飛で、主人公の男性が思いがけない展開に翻弄されていくのが面白かった。
「派遣社長」が一番楽しめたかな。あり得ないような話ではあるんだけど、突き抜けた理屈に丸め込まれて、あってもおかしくないなと思えてきてしまう。笑ってしまった。
「シューシャインギャング」も好き。でも、20年くらい前の話だから成り立つ話かな。今だったらSNSで拡散やら特定やらされてうまくいかなさそう。
表題にもなっている「床下仙人」は、途中でこうかなと思いついた通りの展開になってしまったのでちょっと物足りなかった。
名前も初めて知った作家さんなんだけど、面白かったから別のも読んでみたいな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?