5度目の入院と手紙。
もう自分の人生が嫌だった。苦しかった。
死んで何もかも無かったことにしたかった。
私という存在を消したかった。
そんな気持ちを持って迎えた朝は私の気持ちとは反対に気持ちいいくらいに晴れていた。
今週中には死のう。そう思って行ったデイケアで、
勝手に親友(戦友?笑)だと思ってる友達から一通の手紙を貰った。
私は「診察終わったら後で読もーっと」と思いカバンにしまった。
診察室ではもしかしたら入院になるかもしれない内容の手紙を先生に渡して、直ぐに診察をでた。
手紙の文末には「今までありがとうございました」と書いた。
結果は2日間の隔離に1週間の入院。
応急入院という、緊急の入院だった。
抵抗も虚しく、鍵付きの隔離室に入れられた。
部屋にはベッドとトイレしかない。布団もシーツがかかってない。
時計もない。
ベッドに横たわった瞬間、
手紙、先に読んどけばよかった。
と思った。隔離一日目のお昼すぎ、少しだけ隔離から出ることを許された。
すぐさま手紙を読んだ。
手紙には、「私に死なないで欲しい。絶望なら一緒に分かち合える」とかいてあった。
目には涙が浮かんだ。
私にも生きて欲しいと思ってくれてる人がいるんだ。
「あぁ、まだ死ねないな、この子を悲しませたくない」
そう思えた。
少しだけ死にたい気持ちが減った。
無くならなかったけど。その手紙に確かに救われた。
隔離から出た今も、ふと死にたいと思う瞬間は何度でもある。
その度に、その手紙を見て沢山泣いた。
ベッドに横たわりながら、
あぁ、もう5回目か、早く死にたい。
何度も入退院を繰り返して、復職を先延ばしにしてる自分がすごく嫌だった。
復職のことを考えると死にたくなった。
その度に手紙を見た。私には待ってくれてる人がいる。本当にその手紙に救われている。
手紙をくれたあの子へ、本当にありがとう。
私ももう少し頑張るから、一緒に生きよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?