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渦-茶道とネット社会と日本文化発信と-

茶道が行われる茶室の空間。

お軸も、お花も、お道具も、
和菓子も、茶道の歴史も、お抹茶も全て、
その空間にただ存在するだけ。

向こうから何かメッセージを積極的にアピールしてくるわけではない。

でも、何か意味を見出したくなっちゃう。
人間って面白い。
その時々の自分が置かれている状況で見え方や受け取り方が違ってくる。
でもきっと、それでいいんだと思う。

“映え”の裏にある、プロセス
オンラインにのせられない、空気感が
茶室にはある。


ところで、話がかわるが、

私のシンガポール自宅の近所には、
某世界的有名IT企業のアジア支部がある。

インターネットは日常生活において、
今や、なくてはならない。

間違いなく彼らの仕事が、
わたしたちの生活に
絶大なるインパクトを与えている。

オンラインショッピング
オンライン会議
オンライン授業
オンラインサロン

インターネットを通じて、あらゆるものにアクセスしやすくなった。

オンラインによる恩恵に感謝しつつも‥

私は、
オンラインだけでは成り立たないものも、
あると思っている。
全部オンライン化された世の中って、
わたしはさみしく感じるなぁ。

そこで‥

これから私は、
茶道という方法を使って、
密かに、じわりと、
挑戦しようとしている。

【文化はリアルな世界で伝承されていく】
を証明するという挑戦。

その挑戦で、武器となるわたしの強みってなんだろう?

それは、30数年間日本人である、ということ。 

え?それだけ?
って思われるかもしれない。

ミステリアスな国、日本。

外国人の知人からも、
日本好き!日本旅行行ったことある!日本文化はすごい!
と言われることが多い割には、
実態をよく知られてない日本。

【日本語の文献を読める】【日本の暮らしを積み重ねてきた】に関していうと、
彼らより確実に私の方が優ってる。
これってすごいことじゃない?

日本のことを、積極的に伝えられる/伝えようとしている日本人は案外少ないように思える。

シンガポールでは、日本の商品(ドンキや明治屋が複数店舗ある)や和食レストランが充実している。
邦人の数も多い。
日本人講師による、日本人層をターゲットにした習い事も充実している。
シンガポールにいながら、日本のモノやサービスだけで完結しようと思えばできるのだ。
すごく便利だし、日本人にとって生きやすい街である。

それぞれの生き方だから、好きにすればいいと思うし、文句を言うつもりはない。

でも、私は、せっかくの海外生活なのだから、もっといろんな文化的背景をもつ人たちと交流し、新しい学びを自分の中に取り入れていきたい。
その、異文化交流の時の、自分が発信側になる時の一つのツールが茶道なのだ。


茶道のおもしろさを、
わかりやすく、
英語で解説して、
実際にリアルなやり取りの中で、
体験してもらって、
日本の魅力にもっと気づいてもらいたい。

そこから、
日本のモノを、日本から買いたい!と今より思ってもらえる日本のブランディングの一役を担えるように。
小さい草の根レベルだけど、私は挑戦したい。

これって、もしや、
日本人にも、
日本の良いものを探している海外の方々にも、ハッピーをもらたせちゃうんじゃない?

その状態に行き着くまでは、たくさんのステップがあるし、難しい道のりなのだけれど。
わくわくが止まらない取り組みではないか!

私は、海外で、テーブルでできる茶道をする。

試しに、シンガポール自宅のご近所さん向けに、
「茶筅で抹茶を点てる方法を見せます!アドバイスをします!お点前見せます!」と言ったら、
1人や2人ではなく、それなりの数の外国人のご近所さんから問い合わせがきた。

国の壁を越えて、老若男女に、
茶道のワクワク、
オンラインにはのせられない
リアルな空気感を楽しんでもらいたい。
日本文化の魅力を伝えられるようになりたい。

そこから、
新しい渦が生まれる可能性を感じている。

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