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【読書のメリット】私の多読ライフについて

今回は「読書のメリット」について考えてみたいと思います。

プロフィールや、第1回投稿の「初めまして」でも書いた通り、私は読書が大好きで、月に40〜60冊の本を読んでいます。
ジャンルは自己啓発、ビジネス、お金、心理学、ライフスタイル、小説など様々で、5分でもすき間時間があれば喜んで読書をします。


私が考える読書のメリット

私が考える読書のメリットは3つあります。

①自分とは異なる視点で物事を捉えることができること。

自分が絶対だと思っていた思想信条や認知を、大きく覆されるような文章に出会うと、「そんな見方があったか!」と驚かされます。非常に勉強になりますし、新たな視点を取り入れた自分は、一段階バージョンアップしたような気持ちになります。

最近読んだ、佐宗邦威著「じぶん時間を生きる」の中で、次の文章が心に留まりました。

 昨日よりも今日が成長しているという直線的な世界観で生きている以上は、時は金なりという感覚からは逃れられない。僕らが、学校で勉強という名の苦行をする必要があるのも、現在の努力は、未来において大きな価値を生み出すという考え方がベースになっている。それは、世界は成長するし、より良い未来の成長のために、今を犠牲にする方が賢いぞという考え方だ。
 しかし、未来を「持続可能」に、という発想でとらえるとこの考え方にも変化が生じてくる。(中略)明日が今日よりも成長するし、だから、その時間を効率的に使わないといけないという世界は人類史的に見ると必ずしも当たり前、ではないのだ。

佐宗邦威著「じぶん時間を生きる」

未来のために時間を使うのではなく、未来を「持続可能」な世界と捉えて、今この瞬間に生きているという時間感覚を持つことは、心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。

私にとっては時間感覚のパラダイムシフトが起きた文章でした。

②自分の言葉にならない気持ちを代弁してくれるような文章に出会うこと。

もやもやした気持ちをスパッと言い切ってくれるような一文や、美しい言葉で紡いでいる文章に出会うと、心が浄化されます。カタルシスを得るとでもいいましょうか。私は小説の中に、このような一文をよく見つけます。

村上春樹氏の新作「街とその不確かな壁」から、2例挙げてみましょう。

この世界は日々便利に、そして非ロマンティックな場所になっていく。

村上春樹著「街とその不確かな壁」


便利な日常を「非ロマンティック」と著した一文に、自分の日常を投影しました。

蝶は栄養を得て、花は交配を助けてもらう。共存共栄、誰も傷つかない。それは読書という行為の優れた点のひとつだ。

村上春樹著「街とその不確かな壁」

大好きな「読書」という行為を、自然の営みに喩えた美しい文章で表現されていて、心に響きました。

③経験のないことを追体験できること。

小説では情景を思い浮かべたり、ビジネス書では問題を想定してシュミレーションしてみたり。

「読書は体験」と、明治大学文学部教授・齋藤孝氏も言っています。
まさにその通りだと思います。

今年、ドストエフスキー著「カラマーゾフの兄弟」を約半年かけて読了しましたが、壮絶な体験でした。

以上、私が考える3つの「読書のメリット」です。

他にもいろいろありそうですね。また別の機会に考えてみたいと思います。

私の読書ライフ

Kindleが手放せない

私はいつも本を1冊とKindleを鞄に入れて、移動時間や待ち時間など、いつでも読書ができるようにしています。
Kindleは最近、購入しました。デジタルは勝手が悪いと嫌厭していたのですが、実際使ってみると読みやすくて、なぜか集中できます。ただ、私はまだハイライトやメモ機能はうまく使いこなせていません。
軽くて場所をとらないというのもポイントですね。

図書館も利用する

私は図書館も利用します。ベストセラーの時期からは少し時間が経ったけれど気になっていた本や、もう一度読みたいけれど手元にない本などは、ネット予約をして近くの図書館で受け取り、利用します。
また、図書館をぶらぶらしていると、本屋さんにはないラインナップの本を手に取ることもできて面白いです。

ネットと実店舗

購入の際は、ネットも実店舗も両方利用しますが、実店舗のほうが好きです。ネットは検索履歴や購入履歴からおすすめの本が表示されるので、どうしても偏ってしまう。その点、実店舗では自分の射程圏外の本との思いもよらない出会いがあるからです。池袋のジュンク堂や三省堂などの大型書店も、街中や駅構内の小さな書店も利用します。週3〜4回は足を運んでいると思います。

月額980円で読み放題のKindleアンリミテッドも利用しています。

まとめ

私はいつも3〜4冊を並行して読んでいます。たくさん読んでいたら、自然と速読のような技術が身につきました。
小説は物語をじっくり味わいたいので、精読しています。夜寝る前の30分が、小説タイムです。

イライラする日やなんとなく不安な日、淡々と読書をすると気持ちが落ち着いてきます。いつでも読めるように、ダイニングテーブルの片隅に本を積んでいます。

これからも自分なりの読書ライフを楽しみたいと思います。


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