よく晴れたニッチョビの朝に。

GWは少しナーバスになってしまい、これから後世に残るであろう場面は限りなく谷底から見上げる形で迎えることになった。

原因はとても些細な事というのは明白で、外出する度に諭吉氏と別れ、否。諭吉氏と別れを告げるために外出を繰り返していたという方が正しいのか、とりあえず僕の懐は三枚におろされ、骨と骨の間の肉までも匙のような物で削ぎ落とされた魚のように痩せ細った。・・・からではなく、意思の疎通の複雑さに絡め取られ身動きが取れなくなってしまったからだった。

先方とのやりとりは、親しき仲こそ礼儀あれ精神で向かわないといけないなと再認識したこの頃。こと文面での会話は温度感が思った以上に伝わり方が歪む。親しき仲が故、その肉付けに驕りが出る。

ともあれ、そんなメンタル感で過ごしていたら自分を責めてしまいがちな日々。

普段通りの事にも迷いが生じてしまうけれど、重たい頭をぶら下げなんとか摺り足でも前進しよう。

と、向かったのが先日のnano。

リハから身体の力が抜けない。頭より先に心が前のめりになっていたんだろう。悪い意味で。しかし、ライブハウスの凄い所はそれを一つ一つ解いてくれる。

結果、本番の時間は今まで実感した事無いほどクレバーに且つアツく演奏歌唱していた。本当に初めての感覚だった。

そして会場にいた方々からも今までとは違うリアクションを、久しく感じられなかったリアクションを頂き、半月ほど続いた下り坂が終わった気がした。

ヒントは何処にでもある。ただ地面には落ちていない。

彼らはプカプカと漂っている。

・・・

昨日は、音源のMIX現場に文字通りお邪魔をしに行った。

その音像は僕が何か意見を添える隙など無いほど素敵なものとなっていた。

だけど、色々とその中でも触らせてもらい、言うなれば興味・遊びの延長で「あれが良いかも」「これも良いかも」「おもろー」と会話をする事で、新しいアレンジの方向性が生まれ、その妙に感動し、とりあえず爆笑した。

部屋も整ってきたので、これが自分の部屋で出来るようになったら、もっと可能性が拡がるよね。

ワックワクするよね。

5月12日。

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