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上手な喧嘩のススメ。

わたしは、夫のことが大好きだ。
そして夫もまた、わたしのことを大好きでいてくれている。

とはいえ、元々は他人。
相手に対しムカつくときはあるし、ぶつかり合うこともある。無意識に傷つけてしまうことだってある。
他人と他人が一緒にいるんだから、当たり前のこと。
つまり、喧嘩して当然ということ。

しかしだ。
この喧嘩というものは、上手な喧嘩と下手くそな喧嘩に分けられるというのがわたしの持論だ。
上手な喧嘩は相手との絆を深めるし、下手くそな喧嘩は何も生み出さない。
わたしたち夫婦は、上手な喧嘩が得意な方だと思う。

とかなんとか言いつつ、先日ばちくそに夫と喧嘩をした。しかも、超絶下手くそな喧嘩を。
喧嘩の仕方ってとっても大事だなあと、改めて考えさせられた。

上手な喧嘩と下手くそな喧嘩とは

さて。先日してしまった超絶下手くそ、生産性皆無な喧嘩というのが、夫婦あるある、家事分担についてだったと思う。
だったと思うというのは、結局すっきり解決できたこと、あまりに怒り狂ったせいで記憶が飛び、もはや忘れたために、このような表現となっている。

わたしたち夫婦が喧嘩の際に大事にしていることがいくつかある。それは、

・喧嘩は互いに楽しく幸せに一緒にいるためにするのだという前提。
・どうしてもお互い譲れないときは、一緒にベストな妥協点や折衷案を考える。
・喧嘩の際はモヤモヤを持ち越さず、全部吐き出す。

と、いうことだ。

これらを頭の隅に置いて喧嘩をすると、仲直りしたときにレベルアップすることができる。
お互いすっきりした気持ちになれるし、一緒に問題を解決し乗り越えたという自信にも繋がる。
上手な喧嘩というのは、こういうことだと思う。

先日した喧嘩では、この3つのことなど、わたしたちはお互いにすっかり忘れていた。
その結果、どういうことが起きたかというと、

・相手を攻撃し、言い負かそうとすることがメインになった。
・解決策を見出すような話の持っていきかたができなかった。
・ヒートアップしすぎてお互い怒りに我を忘れた。

不毛な展開、何も生み出さないただの言い争い。
付き合って5年半。初めてした喧嘩以来の、お久しぶり下手くそ喧嘩であった。

わたしは普段の喧嘩のとき、泣くことはあれど怒鳴ることは絶対にしない。
それがこのときは、泣くわ怒鳴るわでまさにブチギレていたし、夫も同じく。
このままでは全く進展しないと思ったわたしは、必死に、

「ねえ!!!!わたしたちちょっと!!!!落ち着こう?!?!?!」
「ちょっと待って!!!!!」

と、語気も鼻息も荒く提案した。お前が落ち着け。

そこからクールダウンして、なんとかいつもの喧嘩にシフトチェンジできたというわけである。
たぶん4時間くらい不毛な喧嘩を繰り広げた後、やっとことさという感じだったと思う。

翌日になって、夫はわたしに言った。

「昨日はさ、俺たち全然ダメだったね。」

わたしも、昨日はめちゃくちゃ下手くそな喧嘩をしてしまったなと考えていたところだったので、「やっぱり相手を攻撃するような喧嘩はダメだよね。お互いまた気をつけよう。」と、伝えた。

喧嘩後のススメ。

上手な喧嘩にせよ、下手くそな喧嘩にせよ、終わった後に言うと良い言葉がある。

「全部話してくれてありがとう、話を聞いてくれてありがとう。」

これは、わたしたち夫婦が喧嘩の締めの言葉として互いに毎回伝えている言葉だ。

夫婦といえど、話を聞いてもらうことも、気持ちをオープンに話してくれることも、当たり前ではないからだ。
こういう日々のことや小さなことを「夫婦なんだからできて当たり前、やってもらって当たり前」というスタンスでいると、相手への不満に繋がるので、その防止ということもある。

また、この言葉を発した際に、自分の心が本当にそう思えているかどうかも確認できる。
言葉を発したときにもやっとしたら、まだ自分の話を出し切れていない、相手に伝わり切っていないか、相手が何か隠したままだったり相手の話を理解しきれていなかったりするということだ。
もやっとを抱えたまま持ち越すと、そのもやっとはだんだんと発酵して大きくなり後々苦しめられるので、全部すっきりすることって大事だと思っている。

そういうわけで、喧嘩後のススメは相手に感謝を伝えるということだ。

感謝って、喧嘩後だけでなくいつだって夫婦には必要なことだと思うが。


先日、彼氏と喧嘩中の友達に聞かれた。「何かアドバイスがあればご指導いただきたい!!」と。
恋愛相談をされ慣れていないあまりに「え?アドバイス?でへへ、なんだろ〜〜、やっぱり、人間誰しも欠点あるけどぉ、受け入れられるかどうかかなぁ。」と、しどろもどろに返して終わった。

あの、間違っちゃいないんだけど。
これ、恋人との喧嘩に対するアドバイスとなると、受け入れるか別れるかどっちかじゃね?的な意味になる。

違うのだ。本当はこの話がしたかった。
喧嘩は良いもの。上手な喧嘩をしなさいよってことである。
友達よ、うまくやって仲直りしておくれ。


そういうカップルが増えたら、地球の温度が少しだけ下がるかもね。いいことだ。

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