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夢を叶えるために挑戦し続ける。SNSライターとしての更なる目標。【SNSライター ぽん】

総務省が公表している「令和2年 情報通信白書」によると、国内SNS利用率(2019年)は69%。SNSは情報発信・収集やコミュニティ形成ツールとしての需要が高く、時には人生を変えてしまうほどの影響力を持つこともある。

今回お話を伺うぽんさんは、SNSライターとしてメディアのInstagram運用に携わっている。まだ1歳になったばかりの娘を育てながら、挑戦し続ける日々。

なぜ、ぽんさんはSNSライターとして働くことを選んだのだろうか。どうして、挑戦し続けることができるのだろうか。

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プロフィール

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21歳で企業のチームリーダーを経験。退職後は出産を経てノースキルからWEBライターへ。ライターコンテストでの入賞をきっかけにSNSライティングへ携わるようになり、現在はTwitterやInstagramなど複数のアカウントでSNSライターとして活動している。

挑戦から挑戦へ

SNSライターとして歩み始めたきっかけは、あるメディアが主催するライティングコンテストだった。当時はまだライターとしての実績も多くはなかったぽんさん。「自分がどこまで書けるのか試してみたい」とコンテストへの参加を決意した。

「女性の働き方について発信するメディアが主催するライティングコンテストでした。21歳で企業のチームリーダーになった経験や、出産・子育てをしながらライターをしている経験を文章に生かせるような気がして……。昔の自分ならコンテストなんて参加する勇気が出なかったと思います。ただ、今ならできるんじゃないかと、なにか惹かれるものがあったんです。」

結果的に、記事はコンテストに入賞。これをきっかけに、主催メディアの代表と話をする機会ができた。メディアが携わっているInstagramの運用チームに加わらないか、と誘いを受け、SNSライターとしての活動が始まった。

Instagram投稿のライティングに必要なのは、分かりやすく心を惹く文章と視覚的に訴える画像作り。仕事の大半を占めていたWEBライティングとの違いに苦戦したという。

「WEBライティングの仕事では3000〜4000文字の記事を書くことがほとんどでした。それに比べてInstagramってマックスでも300文字くらいなんです。キャッチーさを出しつつも、できるだけ文字を削らなくちゃいけなくて……。『ユーザーが離脱しないように、読まれる文章を書くこと』はWEBライターと同じ。そこに加えて、短い文章で物事を伝えるというところに苦戦しています。」

SNSライティングは短文執筆の繰り返し。今までに書くことが多かったSEOライティングと比べると、執筆からフィードバックまでの流れが早く、スキルの成長が身に染みて感じられる。納品サイクルが短いSNSライティングは、幼い娘がいるぽんさんの生活に合っているという。

SNSでの発信が、自分に気づきを与えている

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画像提供:ぽんさん

Twitterは、これまでも情報収集・情報発信のために利用していた。SNSライティングに関わるようになってからは、文章を構築する練習を始めることに。

「実は、140字のなかでもPREP法を使ったりしています。ツイートは文章の型を身につけたり、短い文章で伝えたいことを書いたりする練習になるんです。『経験から得た“気づき”や、子育てのなかで挑戦し続ける“人生の過程”を発信する』という大きなテーマを掲げていますが、ツイートをすることが自分への気づきになっていたり……。」

PREP法とは、結論→理由→具体例→結論で文章を組み立てる手法だ。140字のなかで活用できる術は、可能な限り盛り込むようにしている。意識的に組み立てたツイートが、SNSライターとしてのスキル向上に繋がるのだ。

「Twitterには職種もキャリアも経験もさまざまな人がたくさんいますよね。そのなかでも自分の"想い”について発信しているツイートって、やっぱりグッとくるものがあるんです。私自身、どこかの誰かが綴る"想い”に何度も助けられました。ツイートで文章の練習をするだけではなく、私も誰かの背中を押せるような発信をしたいと思っています。」

Twitterで素直な想いを発信をするようになってから「前向きでキラキラしている人」だと言われることが増えた。もちろん、前向きに仕事と向き合ってはいるものの、時には焦ることも凹むこともある。素敵な記事を見つけると、自分がちっぽけに見えることもあった。

しかし、焦りや迷いも隠すことなく発信することで、自分自身を奮い立たせているというぽんさん。そんな真っ直ぐな姿勢に心を惹かれたのか、次第にフォロワーの数も増えていった。今ではツイートに共感してくれる人が増え、仕事をする上での励みになっている。

優先順位を考えることが、夢への第一歩

Twitterでの出会いが人生を豊かにしている反面、誰かの何気ないツイートから心のダメージを受けることも少なくない。

「Twitterには、さまざまな情報で溢れかえっていますよね。色々なことを学べるメリットは大きいけれど、弱っているときは心を消耗してしまうこともあります。私にとってSNSは、あくまでも人生を豊かにするコミュニティの1つです。リアルの生活とのバランスを考えないと、自分を見失いそうになることも……。今は、自分の生活に合わせたTwitter活用の方法を考えているところです。」

SNSライターとして挑戦を続けることができるのは、不妊治療から授かった娘の存在が大きい。

「不妊治療を始めてすぐに授かった娘なんです。夫とは中学生の頃から付き合っていたので、結婚後も"家族”という意識はそれほど強くありませんでした。娘が生まれたことで、家族の大切さに気づくことができた。私に1つの"気づき”を与えてくれた娘は、何よりも大切な宝物です。私の夢は、家族との幸せな生活なんです。」

キャリアや生活のための仕事である反面、仕事だけにのめり込んでしまうことは避けたいと話すぽんさん。自分と家族が幸せに暮らしていくことこそが最大の目標だ。

フォロワーが増えることは嬉しいが、目的はそこではない。今は、「SNSライターとしての自分」と「母親・妻としての自分」の最適なバランスを確立できるよう、試行錯誤を重ねている。

新たな挑戦へ

あるとき、メディアの代表に今後の生き方を相談する機会があった。まだ1歳になったばかりの娘を育てながら仕事をしているため、1日の業務時間は約3〜4時間。そのなかで生計を確立していかなければならない。

「1歳になった娘はお昼寝の時間もどんどん減っているので、これ以上仕事の時間を増やすのは難しい。限られた業務時間で生計を確立させるには、同じ時間で稼げる収入を増やすのがベストだと考えました。そう相談をしたら、スキルを積んで『ディレクターを目指してみないか』と言っていただけたんです。チームリーダーをしていた経験もあって、ディレクターというポジションは自分にも向いているのではないかと思っています。今はひたすらに進み続けるしかありません。」

自分にとっての優先順位を考えることで導き出した新しい目標。家族との幸せを守るためには、キャリアアップを目指すのがベストだと考えた。決して簡単な道ではないが、夢を叶えるために諦めるという選択肢は存在しない。

「会社員の頃は、周りや組織の愚痴ばかりを漏らしていましたが、ライターになってからは、『じゃあどうすればいいんだろう?』と考えられるようになりました。自分を責めろと言っているのではなく、自分の発言や選択・行動に責任を持つことが、夢を叶える一歩になるんじゃないかなって……。私も生活と仕事のメリハリを考えながら、SNSライターとしてもっと成長していきたいです。」

フリーランスは全て自己責任。だからこそ、自分自身で道を切り広げるスキルが身に付くのだ。「言霊」という考え方があるように、ツイートをすることが理想の生き方へと繋がっているという。今後もTwitterでの発信を続けながら、目標に向かって挑戦していきたいと考えているそうだ。

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Twitterでの発信が自分の意思を強くしてくれると話すぽんさん。
まだ小さな娘さんを抱きながら、取材に応じてくれた。

ぽんさんとは、筆者がライター智田として活動を始めた当初からの付き合いだ。
目まぐるしく進化していく「SNSライター ぽん」に可能性を感じずにはいられない。

自分の目標を叶えるために必要なことを考えるきっかけをもらう、貴重な時間だった。

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