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自分のコアを抽象画として瞬時に抜き出す【松島稔/本庄遥】ZOOM背景画展対談#1

zoom背景画展-2020年をオンラインでアートした軌跡-

2020年オンラインにてアートで自分自身を抽象画するという概念が生まれました.その成果を今回zoom背景画展として発表いたしました.2021年1月20日-24日に恵比寿にて開催された展覧会では抽象画を描かせていただいた方との対談を実施し,その中で行われた対話を通し更に本プロジェクトにおける理解を深めています.

◾️Abstract

経営者であり,スポーツや武道に精通しているという二つの面を持つ2人に対談していただきました.チャレンジしていくのか,その可能性としての余白があるってことなのかとポジティブに捉えることができた.自分では把握しづらい自分自身のコアっぽいものを瞬間的に抜き出してくれる.そして自分ってこういう人間なんだと良い悪いとかじゃなく承認してくれる.とおっしゃっていました.

◾️Speaker

松島稔
本庄遥
松岡智子

◾️Details

さっそくですが自分自身を抽象画として表現されるというのは,お二人にとってどのような経験だったでしょうか?

本庄:
描かれている最中は,白の上にまた白を塗ったりしててどこがゴールなんだ?ってずっと見てました.30~40分たっても余白ばっかりだったから手を抜かれてるのかなって.笑

でもその後に絵の説明をされて,こんな風に自分は見えているのかという新しい体験でしたね.そして嬉しかったのが「余白がたくさんあるようにみえました」と言われたことで.

実は当時,コロナの影響でアメリカでのソフトボールの挑戦を中断し帰国したばかり,仕事も契約解除などがあって収入的にも不安のある時期でした.
私としては焦りで落ちこんでいた時期だったのですが,描かれた抽象画のなかではそれは白い余白として描かれていて.

そうかこれから私はもっとチャレンジしていくのか,その可能性としての余白があるってことなのかとポジティブに捉えることができたんですよね.
それからこの絵をzoom背景に設定して仕事の打ち合わせをしていると,自然と絵の話になり説明を自分でするんですけど,そのたびに「そうだ私にはまだまだ余白があるんだ」と前向きに再認識させてもらってます.

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松島:
僕の場合はちょっとお話ししましょーってことでzoomで松岡さんと話していたら急に松岡さんが絵を描き出してて.笑 話しながら絵に出力するの凄くないか?どうなるんだ?って興味をもって見てました.

僕の絵は下に土台のようなものがあって,そこから上に線が延びていっている.けどどこかフワフワしてるって感じの絵でして.自分でもちょうど自分がふわふわしているなぁと思っていた時期だったんですけど,それを松岡さんは新しい可能性を見つけようとしているフワフワですね,と描き出してくれたんですよね.

松岡さんは自分では把握しづらい自分自身のコアっぽいものを瞬間的に抜き出してくれる.そして自分ってこういう人間なんだと良い悪いとかじゃなく承認してくれる.
経営者という立場もあり普段は自分をオープンに話せる機会がないからこそ良い体験でしたね.自分をポジティブに客観視する機会になったと思います.

松岡:
私は人が繕おうとしてるけどどうしても見えてしまう部分,みたいなのを見つけ出して描き出すのが面白くて.zoom背景を描いている時も60分の間にどれだけそれを見つけられるか,ってのを追求している気がします.

実は自分の抽象画もこの前描いたんですけど,描くまではどんな絵になるのかと凄く怖かったんですがいざ描いてみるとあぁこれが自分かと受け入れることができて,結果そんなに怖くなかった.私が描いてきた皆さんもこういった感覚だったのかなぁ,とその時は追体験できた気がしました.

創造とは選択すること.

− 自分自身を抽象画として表現されることで自分を客観視することができる.との話がありましたが,お二人は自分を客観視するために普段どのようなことをされていますか?

本庄:
私はコーチングを積極的に取り入れていて,専任のコーチ1名と年間で6,7名のコーチからのセッションを受けるようにしてます.あと最近はインタビューされる機会が増えたのでそれも自分を客観視することに役立っていますね.

松島:
僕は月次で目標を立ててそれを日々のtodoで振り返るようにしてますね.
あとは意思決定するときの判断軸が自分のことを知るためのきっかけになると僕は思っていて,アーティストのマルセルデュシャンのエッセーに「創造とは選択すること」という言葉があるんですよね.
何か新しいものを創るとかじゃなくて何を選択するか,それが自分の創造性を発揮することだという考え方で,僕はその言葉がすごく好きなんです.

松岡:
私は抽象画を描くということをツールとして使っていて,その対象物の人を選択することはしているんですけどそれってアートになるのかな?というのが最近の悩みでして.
いろんな人を選んでモグモグして抽象画にして,はたしてこれはアートなのか?と.

松島:
アートとはこういうものだという決めつけをした時点でアートじゃなくなる,「これはアートなのか?」という議論自体がナンセンスなんじゃないかな?
人を抽象画化してzoom背景として描くという選択をしている,それはもうアートなのでは?

松岡:
なるほど,なるほどですね.想像は選択することだっていうのは私にもこう,アートってなんだろう?とちょうど考えている論点だったので勉強になりました.お二人とも,本日はお時間いただきありがとうございました!

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本庄遥

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松島稔

◾️zoom背景画展について

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