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【元Jユース・現コンサル】サッカースクール相談記事への考察

サッカーの記事をよく読むのですが、
Yahooを見ていると以下の様な記事を
発見しました。

こちらの記事について、
私なりの考えを述べたいと思います。

選手コースで良いのでは

親御さんの期待値が分かりませんが、楽しむことを目的としているのであれば、スクールコース(?)で良いと感じました。

上手くなりたいを主眼にしているのであれば、
選ぶコースがそもそも違うのではないでしょうか。

サッカースクールに何を求めるのかによります。

以前、スクール選びに関する記事をあげました。

首都圏ですと選択肢が多く、それぞれのスクールである程度特色がありますが、
正直差別化が難しいビジネスだとも捉えています。

YouTuberのドリブルデザイナー岡部さんの様なドリブルに特化すれば、ドリブルが上手くなると思いますし、
風間八宏さんのスクールであれば、代名詞である「止める・蹴る」にフォーカスするでしょう。

正直60〜80分のスクール活動の中で、
ドリブル、キック、トラップ、シュート、
ディフェンスといった複合的要素に対して、
スクールという枠内で「教える」のは至難の業と
感じます。

ましてやJクラブがスクールを持つ意味は地域との繋がりを増やすマーケティング的活動が主であり、サッカーに触れる子供を増やすというのが主眼ですから、
そうした背景で求めるのは、サービスレベルとの
ミスマッチだと思います。

技術的指導をするには小学生であれば、
4〜5人にコーチ1名くらいでないと、
ちゃんとフォローができない感覚です。
一方で現実は8〜9人を見る感じではないでしょうか。

目の届く範囲が限定的になり、個々のレベルに差があるなかでは、とてもじゃないですが、丁寧な技術指導は厳しいです。

高い月謝の塾に行かせて成績が上がらないようなもの

言い得て妙な指摘ですね。
上手くなるかは本人次第。それにつきます。

中村俊輔や小野伸二は、情報の少ない時代に
海外の選手の映像を見て、真似をしていたと
聞いたことがあります。

上手くなるのは「人に教えられて」という要素以外に、自分なりに考えて、上手い人(身近な先輩や憧れの選手)の真似をしてたくさん自分で練習することだと思います。

塾と同じで、サッカーも結局自習(自主練)をどれだけ高い質でできるかにつきます。

まとめ

  • 親のスクールへの期待を明確にし、期待への実現可能性が高いスクールを選ぶ(親が結局お金を払うので)

  • それがかなうスクールがなければ、「サッカーができる貴重な機会」と割り切る(昨今は平日ボールを蹴れる機会が減っています)

  • 上手くなるかは本人の努力次第(スクールやチームの全体練習よりも自主練とその質)

  • 親ができるサポートの中で頑張ってみる(子供のプレーをビデオで撮り後で本人と振り返る、好きな選手のプレー集を見る、スタジアム観戦など)

自身の座右の銘は「好きこそものの上手なれ」「継続は力なり」です。
まずは子供が心からサッカーが好きと言える環境であるかを確かめるのが良いと思います。

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