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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.80】育成効率が求められる日本の環境

こんにちは!

以前の記事で、育成の効率(生産性)という観点の記事を掲載しました。

また、トップ10との距離感という記事も掲載しています。

トップ10との距離感として、各強豪国の人口を記載しています。

■南米
ブラジル(2.1億人)★★★★★ 5位
アルゼンチン(45百万人)★★★ 1位

■ヨーロッパ
ドイツ(83百万人)★★★★ 16位
フランス(67百万人)★★ 2位
イタリア(59百万人)★★★★ 9位
イングランド(55百万人)★ 3位
スペイン(47百万人)★ 8位
オランダ(17百万人) 6位
ベルギー(11百万人) 4位
ポルトガル(10百万人) 7位

※カッコ内は、当記事記載時点の人口、★はW杯優勝回数、順位はFIFAランキング(2023年12月21日付け)

ご存知の通り、我が国の人口は現在約1.2億人。ただし、今後は人口の急速な減少が予想されています。

また、上記の国と比べて1つ大きな違いが存在します。それは、必ずしもサッカー/フットボールがスポーツの最優先となっていないことです。

我が国では、「野球」「サッカー」「その他」という括りだと感じます。Jリーグ開幕前は「野球」でサッカーも「その他」の一部でした。

ようやく30年ほどが経過し、W杯にも常連国(だけでなく、決勝トーナメントに進む回数も増えてきました)となり、「野球」の少し下ではあるものの、相応のプレゼンスが発揮できるようになっています。

近年では、子どものスポーツとしては、野球よりもサッカーの方が多いと言う統計も出ています。

※2022年:小学生の軟式野球が17万人に対し、小学生のサッカーが25万人

ただ、「その他」のスポーツも武道やテニス、水泳、体操など、他国に比べても盛んであり、2016年のリオオリンピックでもメダル数では、7位でした。(敢えて自国開催を除外)

サッカートップ10ヶ国で日本よりもメダル数が多いのは、英国(イングランド以外を含む)、ドイツ、フランスであり、ドイツ・フランスとはほぼ同じです。

私の見解としては、1.2億人(但し、高齢者が多く、子どもの比率がかなり少ない点が注意です)の人口がいても、他のサッカー強豪国と比べ、母数は1/3(他のスポーツへの流出)や1/4(少子化を加味)と見た方が良いという点です。

1/4と見た場合、3千万人と捉えた方が良く、それはオランダの2倍に匹敵するレベルであり、それよりも人口の多い超強豪国よりも少ないレベル感となります。

これまでW杯優勝経験国のうち、最も人口が少ないのは南米の雄、ウルグアイ(340万人)ですが、優勝したのは第1回(1930年)と第4回(1950年)と初期の段階となります。

それ以外では、スペイン、アルゼンチンが人口が最も少ない例と言えます。

ここで私が論じたいのは、こうした前提において、日本がサッカーの育成として行うべきは、生産性を上げるしかないという事です。

生産性を上げるには、オランダやポルトガル、それ以外にも人口が1千万人に満たないとしても、数々の有望選手を生み出している国々から多くを学ぶ必要があるのではないでしょうか。

以前、デンマークの育成の方と話をしていた際に、

「我々はドイツとは違う。ドイツには多くの子どもがいて、たくさんの中から選別できる。我々は小国から学び、Smarterでなければならない。」

と仰っていました。

現に、彼らは30万人しかいない中で、EURO等で結果を残す、アイスランドから学び、取り入れている部分があるそうです。

自国の立ち位置を見極め、より生産性の高い育成システムを模索する必要が、上手くいっているように見える今だからこそ、必要なのではないでしょうか。

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