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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.94】データで見るブンデスリーガ23-24シーズン②

こんにちは!

今回もブンデスリーガについてデータで見ていきます。

①レバークーゼンがバイエルンの12連覇を阻み、初優勝した(しかも無敗で)

まずはチーム全体の数値を見ていきたいと思います。

今シーズンは得点数89(1試合平均2.6)、失点24(同0.7)という圧倒的な数値で無敗優勝を成し遂げました。

普通に考えると、2-0や3-1みたいなゲームが多いのかと感じますが、引き分けは6試合ありましたし、1点差ゲームは12試合でした。

こうした僅差のゲームをしっかりと勝てたことが優勝を引き寄せた(バイエルンよりも5試合勝ちが多く、3試合引き分けが多い)要因であると感じています。

以前もレバークーゼンについて記事を書いており、こちらに割と多くの情報を載せているので、ぜひ参考にしてみてください。

今回もブンデスリーガのスタッツから気になる情報をピックアップしたいと思います。

■ポゼッション×走行距離
前回の記事でも出しているポゼッション×走行距離から入ってきます。

ブンデスリーガ公式サイトの公表情報から筆者作成(22-23シーズン)

レバークーゼンは、昨シーズン(22-23)では、中間位置でした。

ブンデスリーガ公式サイトの公表情報から筆者作成(23-24シーズン)

今シーズン(23-24)では右上にいます。

また同様に躍進したシュツットガルトも同じ傾向を示しています。

ブンデスリーガでは上位クラブは基本的にポゼッションが高く、バイエルンミュンヘン以外はしっかりと走るというのが分かります。

レバークーゼンはブンデスリーガにおいてバイエルンミュンヘン(94得点)に次ぐ、89得点をあげました。

但し、トップスコアラーであるナイジェリア代表ボニフェイス選手は14得点に留まります(バイエルンのケイン選手は36得点)。

絶賛売出中のヴィルツ選手(MVPを獲得)がそれに次ぐ11得点、左サイドのグリマルド選手が10得点と上位3人の得点は4割に留まり、多くの選手が得点に絡んでいます。

■得点パターン
89ゴールの分析を独自で行いましたが、多くの得点パターンに富んでいます。

筆者作成(23-24シーズンのブンデスリーガでのレバークーゼンのゴール内訳)

中でも一番多かったのが左サイドからのラストパス/クロス。特にグリマルド選手のアシスト13(アシスト王)が際立っています。

18ゴール(20%)が左サイドの攻略でした。

ヴィルツ選手はアシストも多く、リーグ2位の11です。MVPを獲得したのも納得です。

次に得点パターンとして多いのはショートを含めたコーナーキック。ここから11得点(12%)をあげています。

セットプレーで効率的に得点(PK、FKを入れると得点の4割を占めます)をあげています。

また、ミドルシュート(22~25m)からのゴールも8得点を決めています。今シーズン加入したジャカ選手や同じくボランチのアンドリッヒ選手の得点が目立ちました。

基本的には高いポゼッションを誇り、崩した上で点を取るのが多いですが、もう一つ目を引くのがカウンターの鋭さです。

素早い攻撃で一気に人数をかけて、得点を取りきります。ここは15%を占めています。

■高いポゼッション
上述したように高いポゼッションを占めます。シーズンを通したポゼッションは58%で、バイエルン(59%)に次ぐ2位でした。

ちなみに22-23シーズンは50%で5位(トップはバイエルンの61%)。

23-24シーズンのうち、60%を超えるポゼッションは半数以上の18試合(前シーズンは3試合)。

また、サッカーを多く見ている方は同様の感覚をお持ちかと思いますが、65%を超えてくるとかなり一方的な試合となります。

それが前シーズンは0試合でしたが、今シーズンは10試合を記録しています(9勝1分28得点5失点)。

ちなみにポゼッションで下回ったのは、ライプツィヒ、バイエルン、シュツットガルト、ドルトムントとの上位対決です。

しっかりと守れるベースがある(上位4強との3勝5分16得点11失点)と言うのは23失点しかしていない守備が強固なチームである証です。

次回は、選手にフォーカスを当て、見ていきたいと思います!

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