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迷わずに探せて、片付けられるためのキッチン収納のつくり方

今回は、新居に引越したわが家がどうやってキッチン収納を作ったかを見ながら、整頓のコツをお伝えしていきます。もちろん、キッチン収納に限らず応用して考えられます。

ちなみにわが家はいま、小さな暮らしを目指して超小さなお家を選びました。
そのため、食器棚がほぼ無くなり!!キッチンのシンク下やコンロ下などに7割のキッチン用品を収納することに!

なので前提としてだいぶ整理(処分)しました。
そしてなるべく使いやすいようにと、色々と考えながら整頓しました。

こちらの記事は、オンラインコミュニティ型お片付けサポートの”片付けBootCamp!”に投稿しているお片付けの授業からの抜粋になります。BootCampでは、片付けのコツを学びながら、実際に片付けをどんどん行い、なんとたった3ヶ月で「片付ける習慣」を身につけていきます。
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▷ 迷わずに探せて、片付けられるための収納の作り方



▷ キッチン収納ビフォーアフター

まずはキッチン収納のビフォー・アフターを。
ビフォーといっても、引越し後とりあえず手持ちの収納アイテムで突っ込んだという状態です。

↓コンロ下ビフォー

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↓コンロ下アフター

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↓コンロ下の下ビフォー

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↓コンロ下の下アフター

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↓真ん中引き出しビフォー

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↓真ん中引き出しアフター

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↓真ん中引き出し下ビフォー

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↓真ん中引き出し下アフター

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↓シンク下ビフォー

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↓シンク下アフター

スクリーンショット 2021-03-27 22.10.28

それでは、収納をつくるために実際に行ったステップを4つにわけてまとめていきます。

▷ 収納の中を使いやすいようにプランニングする方法
 ①「収納の中をゾーニング」する
 ② ゾーニングに一軍を配置する
▷ 収納アイテムの失敗しない選び方
 ③ 収納アイテムを探すコツ
 ④ 収納アイテムで、収納の中を区切る 

▷ 収納の中を使いやすいようにプランニングする方法

①「収納の中をゾーニング」する
まずは整頓したい棚の中をゾーニングします。
ゾーニングとは、区切ること。棚の中、引き出しの中を徹底的に区切っていきます。

図:キッチンゾーニング図

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目で見て、頭でイメージするのが難しい場合は、このように紙に書き出してみるとスッキリします。
このときに、しまいたい物たちをラベリングするようにゾーニングの中に入れていきます。

ただ、これはあくまでも目安。実際に区切っていったらこれとは違った置き方になることも多いので、悩みすぎないことです。


▷「作業がしやすい」を作り上げるために一軍を選び取る

② ゾーニングに一軍を配置する

キッチンや洗面、デスクの引き出しなど、小さいスペースで出し入れが多いところは、いわば「舞台」です。
ライブや芝居を見に行ったとき、舞台上に大道具や小道具がしまわれてるなんて見たことないですよね?
それは、大道具がいらない物だからではなくて「いま、舞台上にあると邪魔だから」置いていないのです。

使う物が使いやすいように配置されている状態。

作業スペースたちは、そのことを意識してしまう場所を決めていきましょう。


なのでここは徹底的に、「日常的に使う物」を最優先で配置していきましょう。

たとえば、客用のお皿やカップ。
たまにしか使わない特殊な調理器具(大きなザルとか、おひつとか、重箱とか、ホームベーカリーとか土鍋とかもたまにしか使わないなら含む)。
そうした物は余裕があればキッチンでいいですが、もしも日常的な物を入れてもう目一杯であれば、別のところにしまうことを考えます。

キッチンが狭いと悩んでいる場合、何もかもをキッチンにしまいすぎているケースが多いので、いまいちど見直してみるといいかもしれません。


使いやすいキッチン。
作業しやすいデスク。
しまいやすいクロゼット。

これらは、作業スペースを一軍のみで揃えることで叶えることができるようになります。
使いやすい収納はよく「ワンアクションで取れる」などと言われますが、その前に「必要なものが選別されている」という大前提があります。
ワンアクションで取れる、はその次の、いわばオプションのような話です。


☆ 一軍漏れした物はどうする?
日常的に使いはしないけど、使わないわけじゃないからしまっておきたい物ってありますよね。
それらは、取りにくい場所でもいいけど、どこにあるかわからなくなっては困る物たちです。

それらのしまい方は2通りあります。

1つは、一軍をしまって余裕のあるスペースにしまう
2つ目は、作業スペース以外の場所の収納スペースをあてがう


まずは一軍の配置を優先的に考えていきます。そうすると、高いところ、奥の方など一軍を配置するには使いにくいよなって場所が出てきます。
そこに二軍を収納していきます。

たとえば、キッチンツール。
ツールを全部ひとまとめにしておくのはいいですが、あんまり使わないアイテムまで一緒にまとめて手前に置いてませんか?

過去にはアボカド用のカッターや、大きな刺し身包丁、レンジでできる野菜蒸し器など、ほとんど使わないんだけどたまにあると便利なんです、という物も手前に置いていたお客様がいました。
それらをスプーンなどと同じカトラリー入れに入れておくと、作業効率がグッと下がります。
たまに使うんだ、ということであれば奥の方に二軍の調理器具入れを作るようにしましょう。


それでも収まらない物。これらを無理やりしまおうとしてはいけません。
思い切って作業スペースとは違う場所にストックしましょう。とくに大きな物。土鍋、ホームベーカリー、オムレツ用のフライパン、ホットプレートなどなど。
確かにキッチン用品だけど、キッチンに置いてなくてもいい物まで置いてませんか?

物を整理していきながら「ここはストック庫にしよう」という場所をイメージしてみましょう。
玄関、廊下、リビングなどの収納でもいいのです。
整理をしながら、スペースを作り出してみましょう!

ストック類をまとめておくための収納は1箇所あるととても便利ですよ。

▷ 収納アイテムの失敗しない選び方

③ 収納アイテムを探すコツ
ある程度の収納プランがイメージできたら、いよいよ収納アイテムを探します。

▷ 収納アイテムを選ぶときの2つのアプローチ

収納アイテムを選ぶときの基本的な考え方とはなんでしょうか。
収納アイテムと言っても2通りのアプローチ方があります。

A:収納内を区切るために買う(収納スペースからのアプローチ)
B:物のしまい方を取り入れるために買う(収納する物からのアプローチ)

Aは食器棚、クロゼット、引き出しなど収納の中を使いやすく区切るために買うもの。
Bは配線コードのまとめ方とか、ゲームソフトのしまい方、文具のしまい方など。
その”物”のしまい方に迷ったときに、参考にするものです。
これは収納雑誌などを見ていると、たくさんの事例が載っています。


当然ですが、ABどちらも大切で、両方を考えていく必要があります。
ただ、Bばかりに目が向いてしまいがちな人も多い。
色んな小技やノウハウを採用しているうちに、その収納方法を維持できなくなってしまっている方がいたら要注意です。

Aをしっかりつくりあげてから、より便利に快適にするためにBを取り入れていきましょう。


▷ 収納アイテムは、収納の中を「区切る」のが一番大切な役割

収納アイテムの基本的な、そして一番の役割は「区切る」ことです。

まずは、自分が整頓をしたいなと思う収納の中を見てください。
物を裸でしまい込んではいないでしょうか? 収納アイテムをつかってちゃんと上下左右を区切れているでしょうか??


引き出しの中、棚の中、押し入れの中などは基本的には区切って使います。
どういう収納アイテムを使ったらいいかわからなくて、ついつい裸のまま突っ込んでしまうこともあると思いますが、ほとんどの場合、裸で突っ込む方が収納力が下がり、検索性が落ち、使いにくくしまいにくくなってしまいます。


収納アイテムは、「これは便利そう!」で選ぶのではなくて「これなら思っているように区切れる」で選ぶと、最終的に使いやすい収納をつくることができます。

先程ゾーニングをするのに描いた用紙をもう一度見てみましょう。

そこには、「どこに、どんな物をしまうか」が描いてあると思います。
収納アイテムは、それを実現させるために買うのです。

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こんな風に、ここには鍋フタをしまって、ここにはザルをしまって、とイメージをしてみましょう。
図は適当で構いません。
定規を使ってぴったりの大きさで描く必要もありません。
この段階では、本当にそれがその場所に収まるのかどうかすらも、適当で大丈夫です。

メモ用紙でも、チラシの裏側でもいいのです。

なぜ、こんなに適当でも大丈夫と言うかといえば。

整頓が苦手な人のほとんどが、その適当なゾーニングさえもやっていないからです。

整頓が得意な人や、上手な人は頭の中でイメージできます。
整理収納アドバイザーなどが、お客様宅の収納を見て「あ〜、ここにはコレとコレをしまうようにしましょうか」とすぐに言えるのは、頭の中で大雑把なゾーニングをしているからです。

自分は整頓はできる、どう整頓すればいいか大体わかる、という方はそのままでOKです。
でも、自信がない、わからない、どうにかして収納内を使いやすくしたい、と思う方は紙とペンに四角(収納の形)を描くところからはじめてみてください。
適当に描くだけでも、どんな風に区切ればいいか、驚くほど頭が整理されるはずです。

こうして描かれた図。
これが、あなたの収納の設計図になります。


▷ 設計図がある程度できたら、収納方法を検索してみよう!

この設計図がある程度できたら、ぜひ「〇〇しまい方」など検索をしてみてください。
「お皿 しまい方」でも「文具 しまい方」でもいいです。


設計図がある程度ある状態で調べることで、あなたにとって本当に必要な情報を選ぶことができるようになっています。
ノーアイディアで検索をして調べると、どうしても「しまい方」に目が向いてしまいます。
でも、どんなに引き出しにキレイに上手に調理器具をしまえる方法を見ても、しまいたい場所が引き出しじゃなかったら意味がありません。

便利そうなアイテムやしまい方を見つけて、それを使うことにとらわれてしまうと、収納は絶対に失敗します。


▷ 収納ないがどうプランされて、どう区切られているのか写真を見ながら解説!

④ 収納アイテムで、収納の中を区切っていこう!
そうしたらいよいよ、収納アイテムを探しましょう。家にある物でもいいし、100均や雑貨屋さんに行ってもいいです。
このときに、かならず収納内のサイズを測っておきましょう。
小さすぎたり、大きすぎたりすると思っている収納になりません。

では、いよいよキッチン収納をする際に工夫した点を見ながら、具体的な整頓のポイントを見ていきましょう!

こちらはコンロ下の収納です。

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・突っ張り棒を使って、お皿を立ててしまう
引き出しにお皿を収納する場合、立ててしまうと省スペース化することができます。
そのときに便利なのが、突っ張り棒です。
お皿を支えながら、場所を区切ることができます。


・油や調味料を入れるのに便利な調味料トレーを使おう
油や醤油などのボトル系調味料も、なんとなく直置きするよりも、調味料トレーを使って区切りながらしまうのがおすすめ。
その方が、キレイで使いやすい収納を維持することができます。
また、液だれなどで汚れても洗いやすいです。

調味料トレー:
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ちなみに、このtowerというメーカーのキッチンツールはスタイリッシュで使いやすくておすすめ!


そしてシンク下収納。

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・シンク下には食品はNG
シンク下はどうしても湿気が溜まりやすい場所。なので食品関係はNGです。調理器具類をしましましょう!

・長い調理器具も立てて収納
意外とかさばる長い調理器具。オタマやトング、キッチンバサミなどの超使用頻度の高い物は外に吊り下げてしまっています。
それ以外の少し頻度の落ちる器具はここに立ててます。

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・深い引き出しは高さも利用する
深い引き出しって、上の方が使えていなくてもったいないなってなりがち。
そのときに便利なのが、ニトリの整理ボックスシリーズ
重ねてしまうことができるので重宝します。

ここでは、上段によく使う小物類。下段にはシンクの掃除に使うもの(生ゴミコーナー袋、排水溝ネット、スポンジストックなど)を。
上段をどかさないと取りにくい下段は、やはり頻度の低いものをしまいます。それでも、上段をハーフサイズにすることで取り出しやすくしています。


わが家ではこのニトリの整理ボックスシリーズ、キッチンだけでなく洗面所でも活用しています。

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・タッパーもスペースを決めて
タッパーは本体と蓋とに分けて収納すると省スペースに。
本当は、丸形じゃなくて四角にのできっちり揃えたいところ。優先順位はいまは低いけど、そのうちタッパーもシリーズを揃えてスッキリさせたい。


次は真ん中の引き出し。

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・高さを利用する
ここでも同じように高さを利用しています。
やっぱりニトリの整理ボックスは便利。同じようなのが無印にもあったりします。
どこのメーカーが使いやすいとかというよりも、どれならサイズがピッタリ合うかで選びましょう!

・箱物はなるべく中身を出す
スープの素や、レトルト食品、インスタントラーメンなどは、外箱や外袋は買ってきたらすぐに外してしまいます。
その方が省スペースにしまうことができるうえ、残量がすぐにわかるし、すぐに取り出せるためにちゃんと使い切ることができます。
箱ごとしまうのではなく、中身だけをしまうのおすすめです!

同じように、ティーパックも中身を出して100均のケースに収納しています。


コップ収納

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・適当に入れるより、区切ったほうがしまいやすく、収納を無理しなくなる
こちらはコップ類。やはり突っ張り棒で区切っています。
別に区切らなくてもしまえそうな物ですが、区切ることで「どのくらいここに収納できるのか」がひと目でわかるし、列が決まっているので自分以外がしまっても収納がくずれません。
娘がしまうときも、何も言わなくても同じようにしまってくれます。

区切ることのメリットは、自分以外の人もわかりやすくなる、というのもあるのです。


***

細かな整頓のコツって山程あります。
ノウハウもたくさんあふれています。
でも、「収納アイテムを使って中を区切る」ということに変わりはありません。


そして、それを知っている上で収納アイテムを探すのか、それを意識しないままなんとなく便利そうな収納法を試すのかでは、雲泥の差が生まれます。
目先のノウハウに飛びつくのではなく、大きな収納の基礎をしっかり整えていきましょう!!!


こうした整頓のコツを学んだり、みんなでお片付けをしたりしながら3ヶ月かけて本気で片付ける習慣を身につけるための短期集中オンラインコミュニティ型お片付けサービス、お片付けBootCamp!
現在3期生を募集中です。

これまでお片付け習慣をつけられなくて、諦めていた人はぜひこちらのページをチェックしてみてください!
同じように諦めていた人たちが、それを克服しています。

では、また明日。

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