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フリーランスとして「便利屋」にならないため絶対に必要なこと。

フリーランスとして独立したのが、確か2005年。今から16年前で、ぼくはまだ25歳だった。

その後、NPO法人を起ち上げて今日まで活動しているけど、チームを組んでいたときも組織と言うよりはフリーランス同士の集まりといった感じでした。

つまり、ずっとフリーランスで活動しているような感じです。

自分でも「よく、食いっぱぐれずに生きてこれたな」と思いますが「どうやって仕事を取れるようになっていったんですか?」と聞かれることもよくあります。

たまたまそんな話を、これからフリーランスになりたいという人に話す機会がありました。

そこで話をしながら、自分が16年間、食いっぱぐれないためにこれは大切にしていたなと気がついたことがあったのです。

それは「なぜ、自分を選んでもらえるのか?」を自分に問い続けていたということ。

それを、ここ10年でようやく小さいながら築くことができてきたと思うのです。

▷ なぜ、自分を選んでもらえるのか?

ぼくはずっと、いわゆる「インテリアコーディネーター」として仕事をしています。
他にも講演家として活動したり、企業と企画を一緒に作ったり、色々していますが16年間続けているのは、家の環境を整えるサポートです。

でも、いまみたいにSNSなんてない時代。
学生上がりの素人が独立しても、仕事なんてひとつもありませんでした。

とにかく自分には「選んでもらえる理由」がなかったのです。

そんなぼくにはじめて仕事を依頼してくれたのは、学生時代にお世話になっていた会社でした。

学生時代から「独立」するのが夢だったぼくは、インテリアの会社でアルバイトをしたり、コーディネーターの元でお手伝いをさせてもらったりしていました。

独立したことを伝えに行ったとき「じゃあ、この仕事をやってみてよ」とお願いしてくれたのです。

その当時のぼくが選ばれていた理由は「知り合いだから」でした。

その後、職人としてのスキルも半端で、コーディネーターとして賞を取ったりした経験もないぼくは、あらゆる雑用をこなす様になりました。

営業販売、コーディネートの提案、簡単な内装工事、リフォームの施工管理、販売スタッフの研修育成、などなど。
365日、24時間、頼まれればいつでもどこへでも行って何でもやりました。

この頃ぼくは「何でも頼める便利屋」として、選ばれていました。

だけど、そんな選ばれ方は長続きしません。
リーマンショックの煽りで、どこも予算を削るようになると、真っ先にぼくは削られました。

▷ スキルより「信念」が、選ばれる理由になっていった

周りを見渡したとき、ぼくよりスキルの高い人は山ほどいました。どのスキルをとっても、とてもじゃないけどNO1どころか「選ばれる理由」にすらならない。

もちろん「選ばれる理由」に「価格が安い」を入れるなんて絶対にありえません。

すごいアイデア、誰よりも早くて丁寧な技術、美しい提案資料にハイセンスなコーディネート。

そこで勝負するのは、難しい。
迷っていたぼくは、アロマの勉強をして「アロマ空間コーディネーター」になろうとしたり(実際に資格まで取った)、職業訓練で家具職人になろうかと(仕事しながら通えそうになく断念)考えたりもしました。

でも、そうしたアプローチに対してどこか違和感を感じていたのです。
なんか、そういうことじゃない、って。言語化はできなかったけど感じることはありました。

その後、結婚を機に自分の中で大切になっていったのが「家事シェア」でした。

NPO法人を起ち上げて、家事シェアを広める活動を開始。オシャレで素敵なインテリアの提案よりも、家族や夫婦の暮らしがどうすれば良くなるかを一緒になって考えるようになっていきました。

そして。いつしかそれが、ぼくを選んでもらえる理由になっていったのです。

「何よりも家事シェアを、家族を大切にしてる」

それは、スキルでもなんでもなくてただのぼくの「信念」です。

でも、この信念をもって活動し、発信し続けたとき。

ぼくはようやく、自分を選んでもらえる理由をつくることができたのだと思うのです。

この信念は、誰かに追い越されることもありません。
共感されなければ、ちっとも魅力的ではないものですが、共感が芽生えたときは「唯一無二」になれる。

モヨウ替えのコーディネートも。
お片付けのサポートも。
講演会や、企業とのアイアップも。

スキルやなんかじゃなく、その信念への共感が依頼のきっかけになってくれています。

青臭いようですが、フリーランスこそ「自分が何を大切に考えているか」を発信すべきだと思うようになりました。

思い返してみても、便利屋だった時代は大変でした。
技術やアイデアで一点突破も難しかった。
でも、信念の発信はすぐにらできる。その信念だって崇高なものじゃなくていい。
「家族を大切に」なんて、誰だって思ってる普通のことです。それですら「選ばれる理由」にちゃんとなってくれるのですから。


では、また明日。

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