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娘からのサプライズ。

今日は朝からちっとも身体にも気持ちにも力が入らなかった。そんな日は部屋の掃除をしたり、軽く筋トレしたりすると少しは気持ちが上向くのだけど、本当に落ちてるとそれすらできない。

体調が悪いなら休めばいいけど、あいにく体調は万全。痛くも痒くもない。梅雨のジメジメ、ムシムシがより気持ちを追い詰めてくる。

ほどよい解決策に出会うこともできないまま、ただひたすらに、無気力の沼にはまり込んで一日を過ごしてしまった。

娘ともちっとも遊んであげられなかった。
「遊ぼうよー」と言われるたびに「んー」と無気力な空返事をして、ボーッとするだけ。
集中することもないままに本を読み、たまに娘とカタミノ(木のパズルゲーム)をやっただけ。


夜。シャワーを浴びてもまだシャキッとしないぼくは、ダイニングの椅子に腰かけたまま何もせずにボーッとしていた。

すると娘が、そそくさと部屋を片付けはじめた。
散らかりっぱなしだったオモチャをしまい、テーブルの上に置きっぱなしだった本やコップを片付けた。

ソファの上に投げ出されていたリモコンも、テーブルの下に落ちていた風船も、ハンガーから落ちかけていた洋服も。

全部をキレイに無言で片付けている。

ぼくは、その様子をボーッと眺めていた。

娘がテーブルにあったコップを持ってシンクに向かう途中、ぼくの前にピタッと立ち止まった。そして、椅子に座ったままボーッとしているぼくを見上げると、

「パパは、お部屋がキレイになると元気になるやろ?」

と言ってニヤリと笑った。


胸をギュッと摑まれたような気がした。
それは、今日一日まるで無気力なまま過ごしてしまい、ちっとも娘と楽しく過ごせなかったことへの罪悪感でもあり、5歳の娘がそんなことまで理解して、行動を起こしてくれたんだという感動でもあった。

その後、娘はコップをシンクに置くと、クッションを並べたりゴミを拾ったり一生懸命に片付けをしてくれた。


本当に何もできなかった一日だったけど、娘のこの言葉を聞けただけで、言いようのないほどに価値ある一日になった。


では、また明日。


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