見出し画像

陰摩羅鬼の瑕 感想

はい、そのままどツボにハマってそのまま再読しました。
10時間くらい一気読みしてしまった。。いくら2週間の降って湧いた休みだからって。京極夏彦5,600ページほど読破して、このまま邪魅の雫に突入。。。。

ちなみに、邪魅の雫の最終ページこんな感じ。
2006年かー。。入社した年。そいえば、この時、「次回このシリーズの新刊出た時は有給休暇とって読んでやる!」とか思ってたけど。。その頃の私に言ってやりたい。その後15年間(現在進行中)出ねーぞって。
榎木津すらもしかして年下??月日の過ぎ去り方。残酷。。
ちなみに、月の帯が、ぬえの字が鵺じゃなくて鵼になってる?とかいう話もあったようだが、この時はすでに空の方の鵼っぽいな。

画像1

ーーーーここからネタバレ(京極作品全体)


この作品、珍しく導入時からほぼ犯人が分かるし、そんなに入り組んでない割に長いし、さらにメインが関口だから(イライラするのであまり好きじゃない)上に、榎木津が流石に破天荒すぎるし役立たずなので、あまり再読してないんだよな。

もっと概ね犯人わかってるなら止める方法いくらでもあるだろうよって思うし、わからなくたって、毎年死んでるなら初夜だからって遠慮せずにもっと厳重に複数の目を入れて見張るでしょ、命よりも優先してその日に絶対そうしなきゃいけない理由ってあるのかいなっていう。
死の概念知らないって、いくらなんでもその辺で長野の湿地で虫1匹死んでる所見たことないとか。子供のころはなくたって、道端でミミズとか虫とか死んでるだろうよ。
榎木津が視力がないからといって、目の前に1名ずつ連れてきて目検させればだれの記憶かわかるだろうよ。つーか流石に人が死ぬっって言ってるのにちゃんと依頼されてないとかグダグダいって後から文句言ってんじゃねー
という感じで、なんかモヤっとする感じでしたね。

まぁ又一と与次郎が見せた夢が行き着いた先がこれかーーっていう。ちゃんと時代時代に折り合いつく夢にして置かないと、後々歪みが出ちゃうのかもねっていう。天皇まで巻き込んでの大仕事をギリギリの時代にやってしまったのがいけなかったのか。。


さらに2006年ならまだ受験日本史の知識もそこそこだったけど今となれば全く覚えておらず、、荻生徂徠、、藤原惺窩、、林羅山、、名前だけなんとなく。。覚えてるけど。。ハイデッカー名前だけは。。。存在っぽい話になるとみなんかこう、すんっていう。。感じでしたが、仏教に儒学の根幹が移植されたって話はとても面白かったです。戸籍のために葬式してんのかなと思ってたけど、そういう考えもあるんですねという。

作中作の獨弔については、結構いい作品だと思って。京極作品と受験勉強の現代文が私の世界認識を作り上げてる感をすごく感じました。全く違和感なく、すんなり受け入れられる。もはや私のなかで常識扱い。

ということで、10時間くらい一気読みしたんだけど、そんなに好き無作品でもないけどすごい影響は受けているという。ナゾな本でした。
この後、邪魅の雫も、、大鷹嫌いなんだよなー。。それに神崎かー。。。この後ルー・ガルー読むかな(笑



この記事が参加している募集

#読書感想文

189,831件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?