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母親の選択。

今日、母親の受診に付き添いました。
認知症特有の小刻み歩行になっている事と、癌による貧血でふらつきが
あり危険なため、院内でもずっと手をつないで歩いています。

それでも家の中では炊事をし、本人が「ボケ防止」といって安い工賃で
内職をしています。80歳にしては、老いている方だと思います。

自分はケアマネをしているので、認知症がどういう経緯をたどるかは
熟知しているつもりですが、いざ自分の肉親となると対応がまるで違ってきます。
担当している方々やご家族には偉そうにアドバイスや支援をしているクセに、自分の母親となると、介護申請も躊躇してしまっている有り様で。

昨年3月に「大腸癌」が発覚しました。医師からは手術を勧められましたが、母親は頑として拒否。実は45歳の頃に胃癌を患っています。
今思えば、その後転移もなくよくぞ今の年まで生きてくれたものだと
思いますが、もうあのような手術はいやだと。

手術をすることで体力が落ちて、今よりも動けなくなって死んでいくよりは、食べたい物を食べて内職をして、好きなように過ごしたいと。

それを聞いた時、無理に手術を受けろ・とは言えませんでした。
私も入院した事でますます認知症が進み、自宅で暮らすのは難しくなるのは分っていたからです。

1年以上経ちますが、貧血の数値が悪くなっていますが何とか普段通りの生活は出来ています。
私に出来る事は見守る事だけです。

特に思い出作りする事もなく、淡々と日々を過ごすだけ。

でも、孫の顔を見せてあげられなかったのは申し訳ない。
私一人っ子だからね。ゴメンよ。

あなたが旅立つその日まで、二人仲良く暮らそうゼ☆


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