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片付け苦手人間が、整理収納アドバイザーになった話

突然ですが、私の特技の一つに【片付け】があります。
誇るほど綺麗な家に住んでいるわけではないのですが、散らかっていたとしても5分あれば人を招き入れられる程度に、そして探し物をする機会は年に1回程度の綺麗さを保っています。
ですが、20代前半までの私は、片付けが苦手で、物を溜め込むタイプの人間でした。
なぜ苦手だった片付けを特技にできたの?とよく聞かれます。
様々な経緯を経て今に至りますが、結局は【片付けた後にどう暮らしていきたいか】が明確だったことが一番の理由だと思っています。

片付けを始めたきっかけ

昔から、ミニマリストや片付いた部屋への憧れがありました。
「あんな部屋に住めたらいいなぁ」「片付けられる人すごいなぁ」と思うけれども、面倒臭い、片付けても散らかる、そんな毎日でした。
片付けの本を買ってきて、収納グッズを揃えても、すぐにリバウンドを繰り返していました。
そんな私が片付けを始めたのは3つのきっかけがありました。

①ある日、とある大切な書類がどこにあるか分からなくなり、予定に間に合わなくなりました。
その時ふと、「そういえば子供の頃から、探しものにかなりの時間を使っている気がする」と思ったのです。

②別の日、友人がお裾分けに来てくれたのに、家が散らかっていて上がってもらうことができませんでした。
(片付けられないけれど、片付いていない部屋を見られるのは嫌というプライドがありました)
すぐに友達に入ってもらえる部屋だったらよかったのにな、と思いました。

③詳細は省きますが、親族の不幸があり、身の回りの整理が大切と感じたこと。

そんなことが同時期に起こって、「やっぱり片付けたい!探し物のない、人に来てもらえる部屋にしたい」と強く思いました。
私が片付けを始めたのは、そんなきっかけからでした。

片付けの実践

今までも片付いた部屋を目指してはリバウンドしてきたわけですから、同じやり方では一緒になる。
ただ片付けるのではなく、何がどこにあれば使いやすいのか、何をよく使うのか、部屋中の物を全て床に並べながら考えました。
片付けの方法は長くなるので省きますが、最終的にはよく使う物や大事な物がすぐに見つかる部屋になりました。
「片付け」というよりも、「物の整理」ですね。

人に来てもらえる部屋にするには、日々の片付けが大事ですが、片付け初心者にはハードルが高い。
そこで、「5分待って貰えれば入ってもらえる部屋」を維持することを目標に生活することにしました。
ハードルを少し下げたことで、片付けることへの苦手意識が少なからず減ったように思います。
何事も、最初から完璧にはこなせないですよね。

片付けをした結果

・探し物に時間がかからなくなった
・毎日の部屋を片付ける時間も短時間で済むようになった
・在庫が把握できるようになり、ストック品などを無駄に買うことが減った
・物を買う時に吟味するようになった
・部屋に対するストレスが減った
・帰った時に気持ちがいい

片付けてみたら、良いことばかりでした。
探し物をしなく良い、5分待って貰えれば人を呼べる部屋を手に入れることができました。
コツを掴んでくると、片付けることが楽になり、今では基本的にいつ人が来ても大丈夫という状況を保っています。
探し物をしなくて済むことと、人に来てもらえる部屋を目指していた結果、気づけば昔なんとなく憧れていた、綺麗な部屋に住んでいる自分がいます。

目的が鮮明であるほど行動できる

片付けが楽しくなり、趣味・特技と言えるようになりました。
そして、整理収納アドバイザー1級の資格を取得し、プロと名乗れるように。
片付け苦手人間が、ここまで変わるというのは、振り返ってみてもとても驚きです。

片付けられなかった時期と片付けられるようになった時の大きな違いは、「片付ける目的」にあると思っています。
ただなんとなく、綺麗な部屋に憧れていただけの時は、収納を増やしてその中に物を入れていくような片付けをしていました。
「探し物をなくしたいから、取りやすい場所にしまいたい」「人を部屋に入れたいから、掃除しやすいように不要な物は処分しよう」というように、片付いた先にどう暮らしたいか、そのためにはどうすればいいか、目的を鮮明にしながら行動し、うまくいったのです。

片付けの相談を受けた時、まず初めに、片付ける目的を鮮明にしていく作業を行います。
どう暮らして行きたいのか、今何に困っているのか…そして、それが解消された先の生活を想像してみると行動へのハードルが下がります。

「目的」が大事なのは何に対しても同じこと

私は今、在宅ワークを副業(複業)にすべく、講座を受講しています。
この講座を受講している時にも、やはり「目的」が大事だと痛感しています。
どんな未来を手に入れたくて講座を受けることにしたのか、スキルを身に付けることでどんな未来が待っているのか、それを忘れないことが大事だと思うのです。
新しいことを沢山教えていただき、沢山の仲間がいる中で、私に何ができるのか不安になることもあります。

今私が思い描いている未来は、夢のまた夢で実現しないのではないか。
私には無理なのではないか。

そんなことを考えてしまっていた時、「私、片付けられるようになったじゃん。しっかり自分で未来変えたじゃないか」ということを思い出しました。

マインド講座のアーカイブを再度受講し直しました。
そこでサキさんが「がんばろうだけでは失速する」とおっしゃっていました。
片付けに失敗しまくっていた時、私はまさにその状況だったのだと思います。
【片付けた後にどう暮らしていきたいか】を明確にすることで、片付け苦手人間が整理収納アドバイザーになりました。

【在宅ワークのスキルを身につけた後に、どう暮らしていきたいか】
鮮明に「未来」を思い描きながら、そこまでの道のりを楽しんでいきたいと思います。

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