見出し画像

備忘〜2024・6・28、市外のレッスンでの記録〜





嬉しいことがあった!

最近あまりやっていませんが、インスタグラムを見ることがあります。
(1年前まではガチでやっていたので、投稿数もかなりありますが、インスタの不具合のため、今、お引越し作業中です)

そちらは、私の仕事に関連しているアカウントで、プライベートの鍵垢もあるのですが、先日そちらにフォローしてくれた、おそらく「元教子さん」だろう方からコメントの返信が来ていました。

たわいのない、「カントリーマアム」の画像のUPに突っ込んだだけなのですが。

「私のこと、覚えてる?」
と送ってみました。

「とも先生ですか!!!」と返信が返ってきました。

思い出してくれたんだね、一瞬の出会いだったのに、嬉しい!

1年間だけ、というお約束で、週1日、市外のピアノ教室へレッスンに行っていた時の生徒さんです。その子が高校2年生の1年間をレッスンしました。

一人を除いてみんな高校生、という、集められたような生徒さんの曜日でしたが、長いことピアノに通っている子が多かったので、普段の私の教室の状態とは違う、いわゆる「一般的なピアノの生徒さん」と「一般的なレッスン」をすることが多かったです。

しかし、この生徒さんは違いました。

これが引き寄せ、っていうのかな?

そこでは5人、生徒さんをみていました。
一人はまだお小さい保育園の女の子の初心者さん。発達特性は感じてはいたものの、後半ピアノが楽しくなって、小学校高学年の今もピアノを続けている、と、教室の先生からは聞いています。

あとの4人は当時みんな高校生でした。
音大へ進み、音楽家になった子もいれば、保育士さんとして活躍している子もいます。

そんな中で、この子はかなり自閉的な気質を持った子でした。
交友関係も特になく、ただ、お家で勉強や進路について、本人の考えではない動きが働いている、ということをオーナーからは聞いていましたので、ピアノも楽しくないのに続けているのかなぁと思うこともありました。

保育園の子にしても、この高2の子にしても、私がレッスンすることになるのは定めだったんだろうな!と思う感じの2人でした。

この子は、ここが居場所なら、それでいいからぁ〜♪

そういうオーナーの言葉で引き継ぎをしたこの子、男子です。
もう一人男子がいましたが、幼さやコミュニケーションの乏しさは、歴然としたものがありました。

オーナーはそんな状態を、なんとなく知っておられたのでしょうね。

ザ・サードプレイス、私が大切にしていることですが、
この子にとっても、何を発信するわけでもないけど、ピアノ教室がそういう場所だったなら、本当に良かったと思います。

そんな彼からの発信!!!「合唱伴奏がやりたいです」

高2の秋、学校で行われる合唱祭の伴奏がやりたい、引き受けたらレッスンしてくれますか?ということを言ってきました。

よくある話なので、「いつでもどうぞ!」と言ったのですが、
それを聞いたオーナーはびっくりしました。

「え〜、あの〇〇くんが伴奏やりたいって〜?
人に何かするとか、そんなタイプじゃないのに〜」

気持ちよく難なくこなし、合唱祭も無事終わりました。

「次は革命のエチュードが弾きたいです」

自信をつけた彼は、レッスン教材には持っていない、「ショパンの革命のエチュード」が弾きたい、と言って、合唱伴奏が終わった瞬間から練習を初めて、1ページくらい弾けるようになって、レッスンに持ってきました。

俗にいう「やる気スイッチ」が入ったのでしょうか?!

私は違うと思います。
おそらくですが、自分から「これがやりたい」「この曲を弾きたい」と言ったことがなかったのではないかと思います。

小さい頃から、お家の方の決められた塾に入り、お母さんがそばにいながら勉強をしてきた彼。「自分が」ということがなかったのではないでしょうか?

合唱伴奏をやりたい、と言った経緯の深いところは分かりませんが、もしかしたら、「受験のため」「成績のため」にお家から助言されたのかもしれませんし、
たまたま、クラスでピアノが弾ける子がいなかったので、仕方なくやることになったのがきっかけかもしれません。

でも、経緯はどうであれ、やり切った、みんなに喜んでもらえたことが、彼の糧になり、次に繋がったんだと思います。

だから、ピアノ講師をやめられないんですよね^^

大学、入った学校は関西だったよね?

彼は今地元にいます。地元の大学生をしています。就活をしている様子もインスタにUPしているので、気持ちだけ声援を送っています。

オーナーからは、関西の大学に入ったんだよ、という話を聞いていました。
次の年、インスタで地元に戻ってきて別の大学に入っていることを知りました。

関西に行き初めの頃は、毎日食事をUPしていて、それがコンビニで買ったカップ麺ばかりだったので、本当に心配しました。健康的に、楽しく大学生活が送れているのかな?と。

でも、もう手放した教子さんだから、私には心配しかできませんでした。

でも、今、モラトリアムの期間の中、人よりも時間をかけているかもしれないけど、大学は卒業できそうね雰囲気。就活もしている。うまく行っているかどうかはわからないけど、インスタで発信しているし、

私にも返事をくれた。

今の自分を知られたくなかったら、きっとスルーしていたと思います。
だから、思い出してくれたのは嬉しいし、この上ない喜びですが、それ以上に

「元気で大きくなったんだね!良かった!」という思いが強いのは確かです。

教子さんたちと仲がいいのは例外ではない

彼も、教室からはなれた後で私に繋がりを持ってくれた一人ですが、私には今まで35年、指導をしてきたたくさんの教子さんが、今でも相談してくれたり、たわいのない話をしてくれたりしにきてくれます。

もう、ママやパパになっている教子さんもたくさんいます。
中には、私の元クラスメイトの子供さん、ってのも教子さんにはいます。

人との繋がりは1日にしてならず、これは本当に感謝しながら生きていかなければいけないなぁと、いつも感じています。

もちろん、今、レッスンをしている生徒さんたちも、いつかはみんな巣立っていきます。
その時に、私の教室で、私がどれだけのエネルギーを彼らに注いで贈り物として届けたか、がその後の私の人生を決めるんだとも思っています。


終わりに

いつも長い投稿を読んでくださってありがとうございます。
ともせんせい♪というピアノ弾きは、ピアノに言葉を込めるか、はたまた口に出すか、と言われたら、レッスンでのことは家には持ち込まないタイプです。

でも、忘れたくない、嬉しい朝を迎えられたことに感謝し、備忘録とさせていただきます。

いつもありがとうございます。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?