不安を煽ってるだけじゃ?
設定を誤って、アンケート結果を共有してしまった学校側に問題があるのは間違いないのですが、それを報道する側も正しく報道して欲しいものだと思います。
以下のニュース記事を見ていると、2件の設定ミスが確認されたようです。
何が起こった?
1件目
この文章からは、Google フォームの「設定」→「プレゼンテーション」の「結果の概要を表示する」を ON にしていたのだろうと推測します。
もしかすると、回答するための URL ではなく、編集用の URL を伝えていた可能性もありますが、その場合はフォームに対する「編集者」の権限が付与されていなければなりません。こちらの方の設定ミスだとすれば、フォームどころか共有設定の考え方が間違っている感じです。
この設定ミスによって影響を受けた児童生徒が 40人だったところをみると、それぞれのクラスごとにフォームを作成していたのだろうと思います。そして、あるクラスで設定ミスが発生したのでしょう。
いずれにしても、この記事から推測できるのはこれぐらいです。
2件目
同じ記事では続けて、下記のように 2件目の設定ミスについて記述されています。
2件目の内容については、「別の1校でも約1時間40分にわたって4人分の回答について他校の教職員が閲覧できる状態になっていた。」という記述しかないので、詳細はわかりません。
この短い文章から推測できるのは、フォームもしくは回答結果を書き出したスプレッドシートへのアクセス権限が適切に設定されておらず、必要以上のユーザー(アカウント)でアクセスできる状態になっていた、という感じなのでしょう。
他の記事では?
気になったので、同じトラブルについて、他の記事も確認してみました。
やはり、権限の設定ミスだったようですね。
こちらの記事では、「回答フォーム上で在校生と保護者が閲覧可能に」「回答フォーム上で他校を含む各学校の管理権限者が閲覧可能に」と記載されています。
前者は、前述のように「結果の概要を表示する」を ON にしていたのだろうと思いますが、後者も共有設定を間違えて、他校の管理者も含んだグループに対して権限を設定するなどしたということなのだと推測します。
まとめ
冒頭の記事に対して、以下のようなコメントが付けられ、一番上に表示されていました。
上記のような内容の記事になっていれば、個人情報の取り扱いについて不安を感じてしまうのだろうと思いますが、このコメントに対する反応が「肯定👍」ではなく「否定👎」の方が多いことに安堵しました。
このようなミスはヒューマンエラーによるものだと思いますが、このようなミスを発生させる人はコンピュータを使わずに紙などのアナログ媒体を用いて処理してもミスを発生させるのではないでしょうか?
そもそも論として、使い方を間違えて情報を漏洩させてしまった学校に責任があるのは間違いないのですが… どのようなミスが発生したのかを正しく伝えられず、不安を煽るだけの記事を公開しているマスコミにも問題があるような気がしています。
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