「泊まれる演劇In Your Room」を観てみた
28日深夜、「泊まれる演劇In Your Room『Room 102』」を観劇しました
「泊まれる演劇」とは、京都にある「Hotel SHE,KYOTO」を舞台にした宿泊型イマーシブシアターのオンライン版
自宅にいながら、イマーシブシアター(没入型演劇)が楽しめるというものです
*イマーシブシアター(没入型演劇)とは
2000年代にロンドンで始まった、体験型演劇作品の総称。固定された椅子や舞台はなく、建物内では同時多発的に演劇(ないしパフォーマンス)が行われる。観客は自由に建物内を巡りながら、物語を楽しんでいく。
1本のお話をいろんな角度から(人物ごとetc)楽しめるなど、演劇の新しい楽しみ方として人気が高まりつつある。
このオンライン版ではZoomを用いて、劇が展開していきます。
詳しいことは言えない(守秘義務がある)のですが、出来るところまで感想を述べたいと思います。
因みに筆者は、今回が初の「泊まれる演劇」、前作はTwitterで感想を見た程度です。
想像以上に楽しめた
正直、「オンライン×イマーシブシアターってどうなの?」と思ってました。
映画、ではなく、演劇
しかも家という日常空間にいながら、PC画面内で、物語という非日常空間を味あわせる
ハードル高くない???
でも、案内状の送付にSNSでのカウントダウンと、主催から提示される仕掛けに、当日までワクワクしっぱなしでした
煽りが上手い(褒めてる)
その煽りのおかげで、上演開始時もスムーズに物語の世界に入っていけました
ツールの特性を活かす
今回、作品を楽しめた1番の理由が「ツールの特性を活かした演出」でした
特にZoomは感動しました
これは実際に観た人にしか分からない〜!
Zoomを使ったパフォーマンスを、演劇や漫才と、いろんなジャンルで試みられる中、今のところ私の中で「泊まれる演劇」が1番使い方が上手かったです
因みに私はマイク・カメラなしのPCで参加しましたが、全く問題ありませんでした!(サイトには「ミュートで」とありますが、それでもちょっと心配だったので)
これは演劇か否か
先に「想像以上に没入できた!」と書きましたが、これが果たして演劇かどうかはまた別問題
今回は謎解きの要素もありました。(「サスペンス」て出てるから、これは言って大丈夫)前作はこの要素がもっと強かったようです。
「謎解き」は既に1つのエンターテインメントとして成立している中、ただ解くだけでは演劇としては成立してません。
今作は比重としては謎解き<物語なので、前作よりは演劇に近くなったと推測できます
しかし真に「イマーシブ」ではないと私は思いました
「参加している」感はありますが、「没入している」感は少ない
物語にどれくらい参加するかは観客それぞれに委ねられていますが、じゃあ没入したい人が物語により没入できるような誘導は少なかったと感じました
観客の自由度が低いというか
そもそも日常空間がそばにあるので、気が散りやすいこと
小さい画面を見続ける必要があること
設定が活かしきれないこと
Zoomに頼り切ったために、物語の強さが足りなかった
やっぱりイマーシブシアターはリアルな世界に限るかも
ただ次作は、「複数の部屋の覗き見」とあるので、今までより観客の自由度が高くなるかもしれません
あと!
ホテルがとっっってもオシャレで可愛かった!
いつか宿泊者として、観客として、訪れたいです!
今後に期待です
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?