数値化の鬼 を読んで実践
この本のゴールは「いったん数字で考える」クセをつけることです。仕事で数値化というと、感情のない冷たいものや面倒なことと思われることがあります。本書はむしろ数値化によって公平で暖かさすら感じる提案をしています。例えば、人事評価を曖昧な概念で行うと、不公平がうまれます。気に入っている部下に甘い評価を下せてしまうからです。
また、本書では「数値化はすべてではない」とも言います。数値化は大事でそれをやり切った先に、「数値化は全てではない」と言います。その順番が大事だと。数値化が全てではないという人は大体の場合、徹底的に数値化しておらず何かしらの理由で数値化をおろそかにしています。僕もそうです。守・破・離の守の手前のイメージです。まずは守をできるようにしたいです。
【アクション】
とにかく数値化を考えます。しかし、それも注意点があります。割合です。パーセンテージで数値化すると誤った方向になってしまうことを指摘されています。ポイントは数値化する時は出来る限り行動量を数値化することだそうです。
KPIを割合で設定しているものは全て行動量に置きなおす。その際にCSFから考え直す。時間、回数、金額に置き換えるとわかりやすいことに気づきました。1歩1秒1円の考え方が役に立ちます。
KPIのグループ教育で不足点を訂正し、改めてKPIの教育を実施しようと思います。
数値化についても教育を実施しようと思います。
【結果】
四半期のKPIを見直しました。
行動量をKPIとするようにKPIのルールを決めました。
本書の内容を要約してグループミーティングで伝えました。
本の概要と感想
僕はメンバーが15名という、小さなグループのマネジメントをしています。管理の理想のイメージは80%を数値で管理して、残り20%は感情で管理したいと思っています。そこで、いろいろと数値化していますが、数値化するにあたり、いくつか注意点があることに本書で気付かされました。前述しましたが、それは割合を目標、管理値にすることです。本書では以下の例で書いています。
「Aさん:成約率80%の人が、10件中8件の契約ととってくる。Bさん:成約率50%の人は50件中25件をとってくる」どちらのほうが優秀か?成約率を数値化して管理するとAさんが優秀になりますが、結果を出している(成約数)のも、行動量(件数)もBさんの方が多いです。量より質が上回り質を上げることが目的になることは問題です。
本書の中で、数字は感情を切り離してくれるというフレーズがあります。感情に訴えかける言葉でしか話せないと、必ず失敗を繰り返すようになると。その通りだと思います。感情に訴える言葉で業務指示をすると根性論、精神論になりやすく、嫌な思いだけして業務が進まないことがあります。例えば、なるべく早くこれをやってくれ、空いた時間にやってくれればいいや、真剣に取り組んでくれなどです。反省すること大です。
要約版も分かりやすいです。