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令和の教育について思うこと


こんにちは。

最近、いろんな機会をいただいて、「教育」についてあらためて考えることが増えました。


そんな中で辿り着いたところのひとつに、「令和」という元号が出てきたんです。


えっ、レイワですか・・?と思わるかもしれませんが、

わたしは、この「令和」という元号にこそ、「これからの教育」の方向性が詰まってる気がしています。

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時は2019年5月1日、元号が「平成」から「令和」に変わったとき、
わたしはとある歴史を学ぶコミュニティの中で、このような事を教えてもらいました。



ゼロとは、原点。
そして「原点」とは、
「本質」であり、「変わらないもの」。


教育もそうだけど、今、いろんなことを考える上でのキーワードのひとつに、「零(ゼロ)」があるような気がしています。

ゼロとは、令和の「れい(0)=零」から来ている。


だからこそ、教育に限らず、さまざまな物事や分野に対して、


今こそ「ゼロ」から、

言い換えれば、その物事の「本質」「原点」に、


そこに、立ち返って根本から見直していくことが、今とても大事なことな気がしてなりません。


そして、それは個人にも言えることで、自分の「本質」「原点」「軸」、そういうものを見直していく。


それが、レールに乗れさえすれば、エスカレーター式に「上」へと上がれた平成以前の時代とは異なる、

〈これからの社会〉に適応して生きていく上で、けっこう重要なカギとなってくるんじゃないかなぁと思ったりしています。


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そんな感じでわたしは、

令和とは、【0(れい、ゼロ)=「そもそも」】のところを、敢えてわざわざ見直し、考えていく時代なんじゃないかと捉えているのですが、

考えてみれば、多くの人にとって「そういうもの」として元々当たり前のようにあったものって、ものすごくたくさんあるんですよね。

たとえば、結婚制度や学校制度など・・・


それらは、意識にすら上がらないままに、「そういうものだ」という〈枠〉として不動に存在し、知らない間に私たちを縛っていることも。


そしてそれは、やっぱり個人にもいえて。



だからこそ、この令和の時代に、

気付けば「そもそも」あった、さまざまな制度を、

あるいは、自分自身の「本質」や「原点」を。


折に触れて見直してみて、

その際は、「自分」を含むさまざまな人との〈対話〉の中で、

いろんな考えを共有し、融合させながら新しい次元へとのぼっていく。


「和する」という言葉があるように、

だれかとともに、さまざまな想いや考えを和していきながら、

「0(れい、ゼロ)」=自分自身や物事の「原点」「本質」を、探究していく時期が、

この「令和」の時代にあたるのかな・・・そんなふうにも思っています。


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「上へ」から「放射線状」へ


ところで、自分自身の「本質」「原点」って何だろう?

それはもちろん、人それぞれではあるのだけど、

その「本質」をど真ん中に据える自分、

つまりは、「自分が自分であること」を、自分できちんと認められているか。

そこが、とても大事だと思ったんですよね。


それができていれば、その人の本質や原点からブレることなく、

本当の意味で生涯に渡り、「自分」を生きられるような気がします。

そして、そんな自分の本質からぶれない仕事や生き方を選択し続けることが、その人の「幸せ」に、きっと繋がっていくんじゃないかと。


だからこそ、

それぞれの人の原点となる、その「一点」を、おとなになるまでにきちんと打ち立てられるようになるための教育を、学童期からから段階的に受けられることが、

そして、その自分だけの「一点」が打ち立てられた上で、個々の子どもが放射線状に、それぞれの潜在能力を存分に伸ばしていけるような環境があることが、


それが、教育においてとても大事なんじゃないかな・・・ふと、そんなふうに思ったのです。



ちなみに、この「放射線状」っていうのが、自分の中ではかなりポイントになると思っていて。


これまで学校や社会は、たとえそれを明確に掲げなくとも、子どもを「こんな子に育てる」という基準が、濃度や強弱の差こそあれ、あったと思うのです。


たとえば、「明るく元気な子」、「決まりを守る子」、「和を乱さない子」など。


以下は、とある小学校の教育目標。

よく学び、よく遊ぶ、笑顔のすてきな子
よく学び、学ぶ楽しさを味わう子
人と豊かに関わる子
運動に親しむ子
笑顔がすてきな子


一見とてもすてきで、事実「そんな子」もすてきなのだけど、

でも個人的には、これからはこういうのがこれまでより取っ払われていくのでは、と思うわけなのです。

これからの時代、そもそも「こんな子を」なんて基準を作っちゃいけない気がしていて。


基準をつくることは、「こんな子がいい子」という、無言の美徳や価値観を植え付けてしまわないとも言えません。

そんな、「よい子の基準」が曖昧にも存在することで、

良いものをもっていても、そこに着目されずに一生懸命「枠」の中に押し込まれてしまう子、理解されずに能力を伸ばす機会を失ってしまう子・・・

そんな子たちが出てしまう、一つの遠因にもなっているのかもしれないなぁと思ったんですよね。


だからこそ、これからは、

これまで漠然と上の方に漂っていた、曖昧なみんなと同じゴールに向かって、「せーの」でタテの方向へ伸びてくというよりも、

もっと放射線状に、関わりの中でそれぞれの子の潜在能力を各々の方向へと伸ばしながら、様々な他者と出会い成長していくイメージを、教育に対してわたしは強く持っています。



・・ちょっと余談ですが、この「掛け算」についても最近ぼんやりとよく考えていて。

今、パラレルキャリアとして何かの分野と分野、技術と技術などを掛け合わせて仕事をしている人も多くいらっしゃって、

まさに私自身も今後、より「掛け合わせ」を意識した仕事で貢献していきたいと思っている人間なのですが、

それが単なる「足し算」になってはいないだろうかと。

「掛ける」とは多分、ものすごく「思考力」が必要で、「積」を出すためにめちゃめちゃ考え抜かなければ、その答は出ない気がしていて。

(これは単なる自戒ですね・・・(^-^;)


そして掛け算をする際は当然、もとの数が大きいほうが積はより莫大になる。

(もちろん数が大きければいいということではないけれど)

だから極端な例、〈オタク×オタク〉が、どれだけ社会を変えられる大きな力となるだろうか。

そんなことも考えると、自分の「本質」を知り、それに沿って目指す方向性を定めることは、やっぱりすごく大事なことだと思うのです。


そのプロセスで、何より大切なことは、やはり「出会い」かなと。

自分というものは人との間でしか発見できない、そんなこともよく耳にします。


自分のことをよく知らなければ、自分の本質をもなかなか理解できず、

その本質に沿った伸びしろや方向性というものも、なかなかわからないかもしれない。


そして、人は思っている以上に、自分のことほどよく知れていないのかもしれません。


実際に私自身も、「自分のことをよくわかっている」という認識は、コミュニケーションを学ぶほどに見事にぶっ壊れていきました(^^;)


だからこそ、
特に、子どもたちが日々身を置き成長していく場には、

よき「出会い」をつくることに自然とうまく加担できるような、
そして、個々のこどもの「本質」を見てくれるようなおとなが複数いることが、とても重要になってくるのではないかと思っています。


そしてさらに、

子どもとかかわる際に、その子の本質を見てかかわっていくためには、

まずは大人自身が、自分自身の「本質」「軸」「原点」・・・そういうものを、探求していく必要もあると思っています。


自分を深く知ることで、他人や子どものことも、表面的な部分のみではなく、より深く見ることができると思うから。

そう考えると、

結局は、おとながどう「在る」か。

そして、「教育」には、かかわるおとなの「在り方」が、全部出るのだと。


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最後に、

で、あなたにとって教育とは?、ともしあらためて問われたら、

わたしはやっぱり、「人間をつくる」という言葉がいちばん近いような気がしています。 

ヒトとして生まれ、人と出会い、人と人との関係性の間から「自分」を知り、「ゼロ=原点」をしっかり打ち立てる。

そして、誰と同じでもない、自分だけの方向性へと力を伸ばし、それをだれかの力と「和して」、社会や誰かのために活かせる力を身につけていく。


そして、そんな「出会い」から始まる人間の成長の場は、別に学校じゃなくても良くて。

だって、もし学校に違和感があるなら、そこにこそ「自分」がいるのだから。


だから、子どもたちがどこに身を置こうと、
成長していく過程のどこかで、より沢山の心ある大人、そして「恩師」と呼べる人に出会えたらいい。


大切と思うのは、教える側の感化力・・・


結局は、おとなの生き方やあり方が、すべてかもしれません。

大いに自戒を込めて。


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この国の未来の、根幹を支えていくものは教育。

「令和」の話に戻ると、

今こそゼロ=本質・原点に立ち返って、今一度「教育」というものを見直していくことが、今とても大切だと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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