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親にしてもらったように子を育てる

親にしてもらったように子を育ててるんだな
と思うことがよくある。

母は専業主婦だったこともあり、私たち姉弟をよく
見ていてくれて、世話を焼いてくれたお陰で、
実家暮らし中に何ら困ったことはなかった。
学校の行事はもちろん全部参加してくらて、
誕生日やクリスマスなどのイベント事も毎年
楽しませてくれた。
とてもありがたく、幸せなことだった。
子どもの誕生日を忘れたことは一度もない。
いまでも。

だから、私も当たり前のように家族の誕生日には
ケーキを買い、特別メニューを作り、小さい頃は
プレゼントも用意して、子どもの笑顔をみて
ほっこりしている。
驚いたり嬉しそうな顔を見るために、年に1度の
主役の日にサプライズを考えてた。
例えどんなに忙しくても。
いま思うと、子どものためというより自分のため
だったのかもしれない。

一方、商家で生まれ育って商家に嫁いだ義母は
商売が大好きで、自分が楽しいことを優先する人。
典型的なO型で大ざっぱ。
子どもの誕生日も思い出したときには祝うけれど
忘れていることの方が多い。
徹底していないから、子どもも当てにしていない。
でも本音は寂しく思っていたらしい。

今年も相方の誕生日がやってきて、私は例年通り
好みの誕生日ケーキを用意した。義母に食事を
運ぶ時、ケーキも持って行くのだけれど、いつも
決まって「今日は何だね?」と言う。
年を重ねたから忘れてしまったのではない。
結婚当初からずっとこのセリフを聞いている。

「○○さんの誕生日です。」

「あら?あぁそうだったね」

こんな会話をかれこれ20年以上やっている。
記念日や誕生日に重きを置いていないのだから
当然だと思う。
でも、気づいてあげてほしい。
母親に誕生日を忘れられていることをあなたの息子は
とてもとても寂しく思っているんだよってことを。
諦めにも似た「そんなもんだよ、うちのおふくろは」
というセリフに私は涙が出そうになる。
そして守ってあげたいと思ってしまう。
長女だから。
まぁ、守ってもらうようなタイプの人では
ないのだけれど(笑)

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