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余韻がカオスな車内

全員O型だからか、単独行動が多い我が家。
意見が一致すれば同行、興味がなければ
留守番を選択する人が多い。

でも昨日は
「夜、映画を観に行ってくるね。」
と言ったら
「オレも行こうかな。今日までだし」

…今日まで?…
ははぁ〜ん、これは違う作品を観る気だな。


仲良く連れ立って映画館に行き、
入口で「じゃあ後でね」と別れた。

私は『余命10年』、
夫は『バイオハザード』

数年前に、泣きながら読んだ『余命10年』。



同窓会のシーンで出てくる見たことのある街、
美しい情景とそれぞれの想いが切ない映画。

泣くつもりで観に行った映画。
"自分だったら"を考えながら感情移入して、
涙が止まらなくなる。
エンディング曲が終わり、会場が明るくなっても
すぐに席を立つ人は少なかったけれど、私は
泣き顔を見られないようにそそくさと出口に
向かい、余韻に浸ったまま夫と合流して車に
乗り込んだ。

すると、違う映画を観てた夫がそちらの映画の
余韻を大放出‼︎

「やべ〜、今回のバイオハザードはすごい‼︎
 観たら眠れなくなるくらい怖いぜ‼︎」

怖いというより興奮し過ぎて眠れないのでは?
観ないし、わたし、それは観ないし‼︎

身近な人と過ごせる時間を大切にしていこうと
じわ〜んとしていた私の余韻はどこ行った⁉︎

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