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年越しは「そば」の方がいいわけ

実は私、そばが苦手。
アレルギーがあるわけではないので
食べられないのではなく好き嫌いの問題。
丸みがなくて角ばった舌触りと、
角がきになるせいかスルスルっと入っていかない
のが、苦手と思う理由。
そばの香りもあまり得意ではない。

年越しそばは「細く長く生きられるように」
という意味あいで食べるのだとばかり思って
いたので、同じくそばが好きではない子ども達と

「それならちょっと細めのうどんとか、
 パスタとかラーメンでもよくない?」

なんて言いながら、毎年年越しうどんを
食べていたのだけれど、そばじゃないと
ダメな訳を今朝知ってしまって結構な衝撃。

歳時記×食文化研究所代表の北野智子さん
によると、『そばは縁起物』で
いくつもの説があるらしい。

・細く長いそばは寿命を延ばして家運を伸ばす
・栽培中のソバは風雨に当たっても起き直る
ため、物事に一度失敗した者が再起を果たす
の象徴。
・ほかの麺類に比べて切れやすいことから、
苦労や借金を年内に切り捨てて翌年に
持ち越さないようにとする。
 (うどんやパスタやラーメンじゃダメじゃん)
・そばには五臓六腑の滓(かす)を取り去る
効能がある。
・新陳代謝を高めて体内をきれいにしてから、
新しい年を迎えたい。

さらにさらに、具材にも意味が!!

・海老は『腰が曲がるまで』という長寿の象徴で
 ゆでた後の赤は高貴な色でおめでたい食べ物。
・油揚げは五穀豊穣・商売繁盛にご利益がある
とされる
 稲荷神の使いである狐の好物なので縁起がいい。
・ネギは『一年の労を「ねぎ」らう』の語呂
合わせ。
・卵は黄身の色を黄金に見立てて、金運上昇に
つながる。
・ニシンは『二親』の漢字が当てられ、
二親からたくさんの子ども(数の子)が
生まれることになぞらえて子孫繁栄の象徴。
・大根おろしはダイコンの音が『大黒』と
似ていることから、大黒様の象徴として、
豊作の願いを込めて。
・昆布のとろろは『よろこ(ん)ぶ』に通じる

我が家のかき揚げは例年、玉ねぎと桜海老だけ。
これでは長寿しか願ってないみたいだから、
卵とネギも追加してみよう。

みなさま、よいお年をお迎えください。

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