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何よりの褒め言葉。

実家の父から電話をもらった。
自転車(ロードバイクというらしい)で
約120キロ走って訪ねてきて、2泊した
孫が今出発したという知らせだった。

流石に帰路も120キロ走るのは、
翌日の予定に響くと思ったのか
30キロ先の駅まで自転車(ロードバイク)で
行って、バラして専用の輪行袋に入れて
電車に乗るそうだ。

電話口で父がしみじみと口にしたのは
「すごい孫だな。本当にすごい」
という一言。

尊敬する父から発せられたこの言葉に、
子育て中のあれやこれやを思い出して
なんだか全てのことが報われたような
気持ちになって、電話を切ったあとに
涙が流れてきて止まらなくなった。


受け継いだ田畑を遊ばせておくわけに
いかないので、定年後に農業を始めた父。
当時は今より若かったし、近隣の田畑を
作っていた人達も多かったのだけれど、
よる年波には勝てず⁉︎田畑作りをやめる
人が続出。
周りが何も作らなくなるということは、
山の動物達が狙うのは実家の畑一択!
懸命に作った作物が自分たちの口に入る
よりも先に食い荒らされてしまうという。
その対策として毎年電柵を設置している。

例年は母と一緒に設置しているのだけれど、
しくみも作り方もわからない母に説明しても
仕方ないと諦めて、手を貸して欲しい時だけ
声をかけて設置するので、
(父だけの作業中、母は暇を持て余す)
お互いに疲れてしまうんだと思う。

その点、機械工学を学ぶ孫相手だと電柵の
しくみもすぐわかってもらえたらしく
「オレの動きをみてて次に何をやるのか
 理解して動いてくれる」
ので、作業も進むし、力もあるからどんどん
運んでくれるし「すごく助かった」んだとか。

お役に立てて何より。
じぃじ大好きな息子もじぃじ孝行したくて
訪ねたはずなので、この賛辞は嬉しいはず。
息子を褒めてくれてありがとう。
私も嬉しい。
なんて日だ‼︎(嬉しすぎだ‼︎)

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