歯並び悪いのによく磨けてる

今みたいに、行きたい場所を
すぐにスマホで検索することも
口コミを読むこともできなかった
大学時代。

友達と横浜でピザを食べてたら
奥歯が欠けるという衝撃の事態が起きた。
幸い、痛くはなかったので
その日はそのまま帰宅。

私を含め、大学生となって一人暮らしを
していた友達たちは皆、地方出身者ばかり。
住んで間もない土地のオススメの歯医者を
知ってるはずもない。
すがる思いで大家さんに相談したら
太鼓判って感じでもない口ぶりで
近くの歯医者さんを教えてくれた。
「本当に大丈夫かなぁ？」
「ヤブ医者だったらどうしよう」
と不安満載で受診したので、どうやら私の
顔は相当青白くなっていたようで、
歯医者さんにかなり心配された記憶がある。

『ピザを食べたら欠けた』
と思っていた歯は、実は…。

歯茎の中で横向きに生えた親知らずが
隣の奥歯を横から押すカタチになり、
その圧でヒビが入っていた歯が、ピザを
噛んだ瞬間に割れてしまったのだろう
とのこと。
で、ヒビが入って割れた歯と歯茎内部で
横向きに埋まったままの親知らずを2本
同時に抜き(掘り出し)、ニセ奥歯を作って
隣の歯とブリッヂをかけて留めるという
なんとも大々的な歯の工事をされたのだ。
その歯が◯十年ももったのだから、
あの時の歯医者さんは決してヤブなんか
じゃなかったのだと今になって思う。

で、
その時詰めてもらった詰め物の一部が
10日程前に取れてしまったらしい。
詰め物の一部が取れて尖ってしまった歯が
舌に当たって痛いので、5年ぶりに近くの
歯医者さんに予約して行ったら
「久しぶりだね〜」
と歓迎されて、
「歯並びはあまりよくないのに、
　歯はきれいに磨けてるんだよな〜」
と褒められた。

　　そうですよ。
　　歯並び悪いからこそ念入りに
　　磨いているのですから。


患部の歯を詰め直すまでの数日のうちに、
仮詰めのものが取れてしまったので、
右側では物が噛みにくくて、頑張って左側で
噛んでいたのだけれど、これがすごく違和感。
どうやら普段、私は主に右側の歯を使って
噛んでいたということを思い知る。
そりゃ〜口も曲がるというもの。
顔のバランスも考えて、左右同じように
使って噛まなきゃ‼︎と今回は改めて
気付かされた。

あ〜でも、
歯が治ってよかった。
歯があってよかった。
きもちよく噛めて嬉しい。
美味しく食べられて嬉しい。
歯があるって(虫歯がないって)当たり前じゃ
ない。
芸能人じゃないけど「歯は命」
しっかり噛んで、美味しく食べて、
健康な老後目指して(まだ先だけど)
頑張って行こう。