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鬱治療 vol.34

今日の治療記事は、今の私の感情に合わせて少し書き方を変えてます。
過去の記事はこれより淡白めに書かせていただいてますので、一応前書きさせてもらいますね。
少し長めの文章になりました。


今日は朝一番に治療を受けているクリニックに行き、中に入ると患者さんは他に誰も居なくて、私が患者の中で病院一番乗りだと思うと意味もなく嬉しくなりました。

受付でいつものように用紙を受け取り、気分表には6に丸をつけました。
待ち時間は私の一番の安心材料である好きな音楽に浸るためのヘッドフォンをつけて過ごす訳にもいかないので、他の患者さんたちが入ってくるのをチラッと見たりしながら、出来るだけ不安にならないように、スマホでオンラインカウンセリングの予約を確認したり準備作業をしたり、意識を別の方向へと向けて過ごしました。

受付で渡された番号札の番号を呼ばれ、呼んでくださるのがその日の担当の方なので、今日の担当の方を知って何となく、安心しました。

治療の場所に案内され、明るい雰囲気を持つその担当の方に、私は穏やかな感情を持ちゆっくりした口調で接することが出来ました。

準備をして治療を受けるためのリクライニングソファ(チェア?何度も表現に悩みますが)に身体を預けました。
いつも刺激を受ける直前には少し緊張してしまうんですけれど、深呼吸をして自分を落ち着かせ、「前回の始まりと同じ強さから始めさせていただきますねー」の声を聞いて「はい」と応え、刺激を受けました。
何となく嬉しい刺激になっているTMS治療の磁気は、私の凝り固まった思考を解してくれる、という妙な安心感があります。
「強さは上げることも出来ますよー」の声には、ゆっくりと、「強くして欲しくなった時に言います」と伝えることが出来ました。
そして、読書をしてみました。

最近まともに読書が出来てなくて、まだまだ読み切れそうにありませんが、前回と同じく、俳人である夏井いつきさんの「瓢箪から人生」をしおりを挟んでいたページからゆっくりと読み進めました。
夏井先生が師匠と呼ぶ方のエピソードが書かれている2つのお話を読み、何となく私の心に触れた言葉がありまして、ひとつだけ紹介します。

私は「いつき1号」になるしかない。
瓢箪から人生

少し話が脱線しますが、私、某アイドルグループさんのアルバムに入ってる、某アイドルさんが作詞作曲したとある1曲が、今物凄くお気に入りでして、数日前にその曲をリピートしてずーっと聴いていた時間がありました。
その曲の中にも、『自分は自分として生きていきたい』というようなニュアンスの言葉が入っていて、物凄く心に響きました。

夏井先生は師匠を目標にして頑張ってきた期間があり、自分の俳句について悩んだ時間もあり、『人の真似事じゃなくて、憧れの人から吸収したもので自分をどう上手く表現するか、それが表現者の目的である』ということに気付いたみたいです。
私も、自分というものをしっかり持っていたい、と強く思っています。


そんなことを考えながらエッセイを読んで、読了感に浸りたくなって本を閉じ少しすると担当の方に、「半分の時間が終わりました」と声を掛けられました。
「磁気の強さはどうされますか?」の言葉に、私は「少し上げてみたいです」と応え、担当の方に勧められた『前回の後半と同じ強さ』まで上げてもらいましたが、今日は少し強すぎると感じました。
担当の方が提案してくださった『先程の強さから前回後半の強さの間』にしてもらうと、ちょうど良く感じられたので、それで残りの治療を進めました。
治療後半は、目を閉じてゆったりとした気持ちで過ごしました。

治療を終えて待合室まで担当の方と軽くお話をしました。
「気分の大きな波は無さそうですか?」
と聞かれて、私は頷きました。
色々と考え過ぎて深く悩むことも多いですが、私は自分で思っているよりずっと図太く生きられている、と感じました。
きっと、治療の効果が大きい為だと思っています。

しばらくは予定が無い日が多いので、今日は次回の予約も取りました。
次は4月14日の朝10時からです。
また、朝一番を目指してみてもいいかもしれない、と思っています。
まあそれは、その時の気分次第ですけどね。

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