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退院に至るまで

病名判明からの動き

病名が分かってからは治療方針が確定する為、薬の量などの変化はあるものの似たような日々を過ごしました。

ステロイド薬飲んで、感染症予防用の薬飲んで、朝昼晩と体温、血圧、血中酸素濃度を測り、朝昼は血糖値を測り、三食食べて、消灯時間前には寝る準備する…この繰り返しが基本形でした。

家族との面会はコロナの影響で全面NGとされ、外出ももちろん外泊も禁止。病院内にコンビニが入っているので、そこに買い物に行くのが楽しみの一つといったところでした。

そんな生活の中で救われたのが、SNSでの情報を見る事。色々他の方の活動やコメントを見て、退院したら何しようかな、これは楽しそうだからやってみたいな、絶対これは食べてみたい…などなど、退院後の楽しみを増やしていくことで、入院中のモチベーションを保ってました。

入院中の出来事諸々

ここからは入院中にあった話から、思った事をツラツラと書いてみます。

・大部屋での話

  元々大部屋に入るという話で入院したものの空きがなく個室に入ってましたが、大部屋の患者さんが退院され、1週間ぐらい経った時に大部屋に移りました。大部屋に移ると結構不眠にはなりましたが、それでも周りにいる人々を見てるのは面白かった(失礼)です。

  病気や怪我で入院している方ばかりな訳ですから、どうしてもしんどい、痛いなど我慢しきれない時、人の素の性格がそのまま出てくるのですが、多くは看護師さんに向けられることが多々。

  看護師さんに暴言吐いて医師から注意受けてる方、毎晩のように大声で騒ぐ方、看護師さんが呼んでも来ないとずっと呼び続ける方など、見ていて看護師さんの負担が半端ないなと思っていました。

看護師さん、お疲れ様です。そしてありがとう。

・伝言は基本伝わらないと考える

  上に書いたように看護師さんの負担が半端なく、かといって人手が増やせるようなものでもないので、いろいろと話の食い違いは出ました。

ある看護師さんに伝えた内容が、次の看護師さんには繋がってないとか、医師の判断が看護師さんに伝わってないとかは普通にありました。

ここは割り切って毎回伝え続ける事で解決させるしかなかったです。あと言った言わないの話にならないように、スマホのボイスレコーダーアプリで話の内容を残した事もありました。聞き漏らしの防止にもなりましたね。

・料金滞納しました

公共料金や携帯代をコンビニ払いやクレジット払いにしていたものがありました。長期休業となった事で当たり前ですが給料は無く、あとで助成金や保険の方で一定額は戻って来るのですが、戻ってくるまでの間にきた請求分を初めて滞納しました。請求書は単身赴任先の住所に届くものの、外出NGで対応出来ず、また銀行にも入金出来ずで、2ヶ月分滞納となりました。

キチンと連絡さえすれば、それぞれの料金支払いにはご対応いただけたので、あまり気にしすぎなくてもいけますが、余裕があればある程度の残高は口座に残しておくと安心かな。

・助成金申請はなるべく早く

  健保の高額医療費助成制度は、早めに申請しておくことをお勧めしたいです。申請した月からの支払いが対象となりますので、月をまたいでから申請した場合は前月分が返還されません。

退院日の決定

何だかんだと過ごしているうちに、血液検査の結果も安定してきて、ステロイド薬の量も30mgまで減った時に、退院の話が決まりました。

と言いながら、実際は2回ほど退院出来るかもという話は出た事があります。

2月半ばに抗がん剤としても使われるエンドキサンを点滴する事になり、こちらの点滴は外来でも出来るので、一旦退院も可能ですと言われた時が1回目。

飲み薬のみの対応が1週間ほど続くから、一時退院が可能と言われた3月初めが2回目。どちらも家の負担と足の具合が思わしくないという事で見送りとなりました。

なお、退院は良いけど、一時帰宅は許されませんでした。ウイルス感染の加減で退院は個人の責任、一時帰宅は病院の責任となるからですし、それがルールなので仕方ないですね。

実際の退院日は2021年3月27日。ほぼ2ヶ月入院した事になります。

入院した時は真冬でしたが、出る時は桜が咲いていました。病院内だと季節の移り変わりが分からないので、外に出た時の感動はかなりのものでした。

かなりざっくりな退院までの話でした。

ちなみに足の感覚は入院時とあまり変わってはいません。とはいえ血液の検査は概ね良好なので、そのうち戻るかもと思いながら暮らしています。