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010 こどもらしさを奪われた「育てやすい子」

前話では、『009 昭和から平成へ、平成から令和へ 』私自身の話を書いてしまいましたが、長女、次女と書いたので、今回は、小学2年の末っ子のこと。

とにかく元気な子で、じっとできない性格。
こどもらしいこども、という感じで、買い物に行けば、迷子になるし、外に出れば、常に走り回るし、木があれば上るし、落ち着きのない子です。

彼女を見ていると、上の二人なんて良い子だったんだろうと思います。

でも、その大人の考える「良い子」ほど、こどもらしくなく決して良いことではないんだろうな、と思います。

三人目となると、こどもへのさじ加減というか、注意するポイント、タイミングなどがよく分かり、上手に対応できますが、特に第一子は初めての子育てで、こどもの反応や成長に即した対応がわからず、大人の常識を押しつけてしまい、「こどもらしさ」を奪ってしまいがちです。

そう考えると、上の二人は「良い子」ではあったけど、こどもらしさとか、その年頃のこどもとして、経験すべきことをさせてこなかったり、感情を押さえつけすぎたんだろうなと、反省ばかりです。

育てやすい子、なんて言いますが、それは大人の都合が良いだけで、実際はそんな子ほど、危険なんだと思います。
真面目すぎる次女とは、大分減りましたが、次女の気持ちや考えが分からず、言い合いになることもしばしば。
そのときはすごく面倒な子だなと思いますが、感情をぶつけてくれることは、親としては非常に有り難いことで、解り合うには大事なことだと思っています。

のびのび育てることは、すごく大変だと思います。本人の好き勝手にさせるわけではなく、ルールの中で、大人が手を出すことなく自由にさせる、ということです。大人はじっと見守るだけです。
自由の中で培った「こどもらしさ」は、心を豊かにします。

ですので、最低限のルールを伝える必要はあります。
でも、がんじがらめにしては意味がありません。

次回は、我が家での例を中心にもう少し具体的にお話ししたいと思います。

「一芸に秀でる子」をモットーに、部活のために中2から私立に転校して寮生活を送っている中3、受験勉強を自ら希望し、読書力だけで乗り切ろうとする小6、彼氏アリのおしゃまな小2の三姉妹を育てる母です。普段は、書籍などのデザイン・編集・雑用をこなす、獅子座のAB型です。