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タンザニアの不便に慣れて見える世界

マンボ!

タンザニア在住ライターのほりともです(@tmk_255)です。

2年前、アフリカに移住することを伝えると、日本の友達によく言われたのはこの一言。

「アフリカかぁ~。すんごく不便で大変そう…」

そして私自身も「不便」という言葉は最初に出てくるワードでした。

アフリカ=途上国=生活はもちろん不便に違いない

タンザニアでの暮らしは、お手伝いさんが雇いやすいとか、自然が多いとか、私がイメージしていたより実はとても快適でした。そうはいってもこの当初から予想していた不便はつきまといます。ただ、不便があることで、得られるものが多いこと、さらに、最近はこれらを不便とも感じなくなった自分に気づきました。

今日はアフリカ生活の『不便』で見えるようになった世界について書いてみます。これを読むと、日本に住んでいるあなたでも、少しのことでイライラせず、おだやかに日々を過ごせるようになるでしょう!


停電でもOK

タンザニアでの生活に停電はつきもの。そう、電気は無限じゃないし、ずっと電気を使い続けられる生活って実は便利なことなんですね。タンザニアにきて、そんなことに気づきました。そして、最近では停電は日常の「普通」になっています。

例えば、日本人のお友達5~6人で、子どもの学校イベントのためにおりがみを折っていた時。いつものように停電になり、部屋は真っ暗。それでも、私たちママ友の会話は続き、何事もなかったかのように時間が過ぎ、少ししてから、発電機のおかげで、また電気がぱっとつきました。この一連で、誰も「あ、停電!」「真っ暗だ!」なんて言う人はいません。

またある時は、友達家族と大人数でレストランに夕飯を食べに行った時のこと。これも『タンザニアあるある』なのですが、停電になり、レストランの電気が全ての照明が切れ、お店の中は真っ暗。クーラーも扇風機も切れて、それはそれは暑くなります。それでも、私たち含めお客さんたちの会話は何事もなかったように続くし、真っ暗な中で子どもたちは何事もなかったように食べています。


停電しても誰も驚かない

タンザニアの生活での「停電」は日常過ぎて、生活に慣れると、外国人にとっても不便でも困ったことでもないんですね。こんな風に書いている私ですが、タンザニアに移住した直後はしょっちゅう切れる電気、インターネット接続にイライラしていました。

今は、停電してもすぐに電気が復活する環境がありがたいなと感じます。だって、タンザニアの村など都市から離れたエリアに住んでいる人は、停電が何日も続く人がいるんです。それに比べたら数分の停電なんて、問題ありません。

醤油しかないから

タンザニアの不便と言って、次に思いつくのは食生活。なぜなら、こちらで手に入る日本食材は中華スーパーで売っているお醤油くらいだからです。

タンザニアに住む日本人は、みんな工夫して、和食を作ったりしています。料理上手な日本人のママ友が、おいしそうな和食を作っているのを指をくわえてみながら、料理が苦手な私は、醤油、砂糖で作れるものでなんとなくやりすごしていました。


世界のキッコーマンだけれど、ここの中華スーパーにはなかった

食生活がキツイ!と最初はよく愚痴をいっていました。でも、あるものでやっていけば慣れるものです。今は、こちらのスーパーで入手できるアイテムでなんちゃって和食を作っています。スパゲッティを使ったなんちゃって焼きそば、こちらで買った大豆を発酵させてなんちゃって納豆、チキンを使ってなんちゃって唐揚げ。なんとかなるものです。

料理が苦手な私でも、そこで手に入るものを使って、それっぽいものを作る工夫ができるようになったことは、私にとっては大きな成長です。

さらに、冷やし中華のタレって自分で作ることができるのか~、パンって3つの材料でこんなにおいしいのが家でできちゃうんだ、と、今までの私だったらトライすらしなかったであろう手作りが少しだけ楽しくもなっています。

不便だったことが「日常」になる

タンザニアでの生活で不便なことを言い出したら他にもキリがありません。

舗装されていない道路は気を付けて運転しないとパンクしやすく、車はすぐに土埃や泥で汚れます。雨が降ると、排水設備が整わない道路は洪水状態で、車の移動も歩いて移動にも支障。

雨が降るとすぐに川と化す道

でも、それが日常になると、適応するものです。適応するだけじゃなく、固定観念がはずれて、工夫してみたり、それを楽しむ余裕ができたりもします。

幼稚園に行く息子と、歩いて通学する途中にある水たまりをぴちゃぴちゃしながら、頻繁に使わなかった長靴がここでは大活躍。運転する時は、ぼこぼこ道を避けて、できるだけ舗装された道路や新しいルートを探しながら迷路を楽しんでいます。

まとめ

アフリカでなくても、日本の外に出ると「不便」は感じる日本人が多いでしょう。それだけ、日本の生活は便利で安全で快適なのだと実感します。

日本にいると気付かない、そんなことに感謝しつつ、その国で「不便」と感じることに、違う視点を持つことで新しい世界が見えてきます。

#海外生活

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